この記事でわかること
- 赤ちゃんの沐浴は、1ヶ月健診で医師の許可が出るまで続けます。
- 許可が出たらベビーバス卒業&お風呂(入浴)デビューしてOK。お風呂の湯温は38〜39℃、湯船につかる時間は3分程度が目安です。
- 1ヶ月健診で許可が出た後でも、必ずお風呂に移行しなければいけないわけではなく、首がすわる生後3~4ヶ月頃まではベビーバスでの沐浴を続けても問題ありません。家族の生活スタイルや季節、赤ちゃんの体調に応じて判断しましょう。迷う場合は医師に相談するのが安心です。
- 1ヶ月検診後も、沐浴を続けた方がよい場合があります。
監修:代田 佳恵(しろた よしえ)先生
助産師・看護師。 総合病院産婦人科勤務を経て、2003年に出張専門助産院「マミーズルームしろた」を開設。
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1.なぜ新生児期は沐浴をするの?沐浴とお風呂(入浴)の違い

◼︎赤ちゃんの沐浴とは?
生後1ヶ月頃までの赤ちゃんをベビーバスなどを使って洗うことを、沐浴(もくよく)といいます。
生後28日未満、新生児と呼ばれる時期の赤ちゃんはとってもデリケート。感染症への抵抗力が弱く、皮膚のバリア機能も未発達なので、1日1回、きれいなお湯とベビーソープ(赤ちゃん用洗浄料)を使って清潔を保ってあげる沐浴が推奨されています。
◼︎沐浴とお風呂(入浴)の違い
お風呂(入浴)は、通常は体や頭を洗って清潔にすること全般の意味で使いますが、対象が赤ちゃんの場合は、大人と同じ浴槽にお湯をためて入ることを指します。
赤ちゃんにおける沐浴とお風呂(入浴)の違いを比較してみましょう。
|
沐浴 |
お風呂(入浴) |
|
|
対象時期 |
生後1ヶ月頃まで(新生児期) |
1ヶ月健診で医師の許可が出た後 |
|
回数 |
1日1回 |
1日1回 |
|
1回の時間 |
5〜10分程度 |
洗浄に5分~10分程度+湯船に3分程度 |
|
湯温 |
38〜39℃程度 |
38〜39℃程度 |
|
入れる場所 |
ベビーバスなど赤ちゃん専用の湯船 |
大人と同じ浴槽 |
|
入れ方 |
赤ちゃん単独で |
大人が一緒に |
大きな違いは「赤ちゃん専用のお湯を使うかどうか」という点です。
家族みんなが入る浴槽は、沐浴で使うベビーバスと比べるとどうしても雑菌が多いもの。思わぬ感染や皮膚トラブルを起こさないためにも、生後1ヶ月までは赤ちゃん単独で洗ってあげる沐浴を行います。
沐浴のやり方はコチラの記事へ
新生児の沐浴完全ガイド 手順・温度・準備の基本を解説【助産師監修】
2.沐浴はいつまで?お風呂はいつから?

◼︎1ヶ月検診で許可が下りたら、沐浴を卒業しお風呂へ
沐浴は1ヶ月検診で「大人と同じお風呂に入っても問題ない」と判断されるまで続けます。
1ヶ月検診では、体重の増え方やへその緒の状態など赤ちゃんの発育状態を診断します。
特にチェックされるのはへその緒。生後1〜2週間ほどで自然にとれることが多いものの、1ヶ月検診時にまだとれていなかったり、おへそから浸出液が出たり出血していることもあります。健診で「もう少し沐浴を続けましょう」と言われたら、その指示にしたがって沐浴を継続しましょう。
1ヶ月検診で医師からOKが出れば、お風呂に入る体力や抵抗力が十分に育ったということ。大人と一緒の浴槽に入って大丈夫なので、いよいよお風呂デビューです!
◼︎ただし、そのまま沐浴を続けても問題なし
大切なのは、沐浴は「生後1ヶ月で卒業しなければいけない」という決まりはないということ。1ヶ月検診で医師から入浴OKと診断されても、その日から絶対に切り替える必要はなく、家族の生活スタイルや季節、赤ちゃんの体調によって沐浴を続けても問題はありません。ママ・パパの気持ちの準備ができてから少しずつ移行していくとよいでしょう。
実際に「首がすわるまでは沐浴の方がラクだった」「きょうだいがいてお風呂タイムはバタバタなので、赤ちゃんは昼間に沐浴を続けた」という声もあります。
3.お風呂に入れても大丈夫な赤ちゃんのサイン

そろそろ大人と一緒のお風呂に入れても大丈夫な赤ちゃんのサインは、以下のとおりです。1ヶ月検診で医師や助産師がチェックしてくれます。
- へその緒がとれ清潔な状態が保たれている
- 体重が順調に増えている
- 肌に湿疹や発疹などの気になるトラブルがない
4.頻度は?準備は?初めてのお風呂を安全に進めるポイント

いよいよ初めてのお風呂へ!
沐浴とは勝手が違う部分もあるので、事前に次の5つのポイントを押さえておきましょう。
①お風呂の頻度は1日1回が基本
お風呂は、沐浴と同様に1日1回入れてあげましょう。
赤ちゃんの肌は新陳代謝が活発で汗や皮脂の分泌が多いため、毎日洗って清潔を保つことが大切です。
一方で、「汚れが気になるから」と1日に何度も洗うことはおすすめできません。洗いすぎは肌に必要なうるおい成分まで洗い流してしまい、乾燥やバリア機能の低下につながることがあるためです。
毎日1回、ベビーソープやベビーシャンプーなどの赤ちゃん用洗浄料できれいに洗ってお風呂につかる。このサイクルで、赤ちゃんのすこやかな肌を保っていきましょう。
もちろん、赤ちゃんの体調やご機嫌に合わせて、無理のない範囲で問題ありません。
②湯温は38〜39℃が目安。脱衣所も温めておく
赤ちゃんの肌に適したお風呂は38〜39℃程度。大人はややぬるめと感じる人がいるかもしれませんが、大人にとっての適温は赤ちゃんにとって熱すぎる場合があります。慣れないうちは湯温計で確認すると安心です。
体温調節機能が未発達な赤ちゃん。湯冷めしないようにと心配になりますが、冬場など寒さが気になる場合も、お湯の温度を上げるのではなく部屋を暖めることが大切です。沐浴時と同様、脱衣所や浴室を十分暖めておきましょう。
③お風呂上がりの準備も万端に。待機スペース・安全対策を整える
お風呂から上がった後に使うタオルや着替え、スキンケアグッズはあらかじめスタンバイしておきます。
また、ワンオペでお風呂に入れる場合は、バスチェアやバウンサーなど、大人が自分の体を洗っている間に赤ちゃんを安全に待たせられるスペースが必要です。浴室は滑りやすいので、足元の安全対策も忘れずに。
④湯船につかる時間は3分程度
長湯は体力の消耗や肌の乾燥につながることがあるため、湯船につかる時間は3分程度を目安にさっと切り上げます。
⑤慣れるまでは「お風呂に入れる係」と「前後の赤ちゃんのケア係」で連携を
大人自身のお風呂上がりのケアも必要なので、可能ならば大人2人で連携して「お風呂に入れる係」と「前後の赤ちゃんのケア係」を分担するとスムーズです。
「ママかパパどちらかが先に体を洗ってから赤ちゃんを迎える」「赤ちゃんを洗ってから一緒に湯船につかる」など、家庭に合ったお風呂の流れを事前にシミュレーションしておくと落ち着いて対応できます。
<例えば…パパが「お風呂に入れる係」、ママが「前後の赤ちゃんのケア係」の場合>
パパが先に自分を洗っている間に、ママは赤ちゃんの服を脱がせてスタンバイ。パパが洗い終わったら赤ちゃんを渡します。パパは赤ちゃんを洗い、一緒に湯船につかってお風呂終了。赤ちゃんをママへバトンタッチして、受け取ったママがスキンケア&お着替えを行います。
5.今日からお風呂デビュー!赤ちゃんの入浴の基本
お風呂でも、赤ちゃんの頭や体の洗い方の手順は沐浴と同じです。赤ちゃん用洗浄料で洗った後で「湯船につかる」工程が増えると心得ましょう。
なお、ベビーソープ(赤ちゃん用洗浄料)やベビーシャンプーは、沐浴時と同じものをそのまま使い続けられます。おすすめは泡で出てくるタイプ。手早く洗うことができます。
- 頭→顔→体の順に、頭はベビーシャンプー、顔や体はベビーソープで洗う
- 大人と一緒に、湯船に3分程度つかる
- 上がったら5分以内を目安に保湿ケアを行う

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赤ちゃんの「お風呂」完全ガイド|入れ方・温度・注意点まとめ【助産師監修】
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6.お風呂はもう少し後…沐浴を続けた方がいい場合もある
1ヶ月検診で許可がおりたらお風呂…はあくまでも目安。そのまま沐浴を続けてもOKですし、続けた方がいい場合もあります。よくあるケースと考え方を紹介しましょう。
いずれの場合も、赤ちゃんの成長スピードや家庭の状況に合わせて、無理のないペースで進めていくことが大切です。
⚫︎首がすわっていない
首がすわるのは生後3~4ヶ月頃。それまではベビーバスやお風呂用の赤ちゃんマットの方が安定して洗いやすいと感じるママ・パパも多いようです。
⚫︎早産児として生まれた
早産で生まれた赤ちゃんは、1ヶ月検診を過ぎてもまだ免疫の働きが弱いことがあります。いつ頃まで沐浴を続けるとよいか、医師の診断に従いましょう。
⚫︎季節的な理由
浴室や脱衣所に暖房設備がなく、冬場の冷えが心配な場合などは、無理にお風呂デビューしなくても構いません。
⚫︎ワンオペで不安が大きい
「自分1人で赤ちゃんをお風呂に入れる自信がない」というときは沐浴を続けても大丈夫。夫婦で協力できる日はお風呂、ワンオペの日は沐浴、と状況に合わせて対応するのもおすすめです。

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7.沐浴・お風呂に関するよくある質問【Q&A】
1
赤ちゃんの沐浴とお風呂(入浴)は何が違うのですか?
赤ちゃん専用のベビーバスに入れるか、大人と一緒に浴槽に入るかが主な違い
沐浴は、新生児期に赤ちゃん専用のベビーバスなどで単独で洗うこと。お風呂(入浴)は、大人と同じ浴槽で一緒に湯船に入ることを指します。感染リスクを抑えるため、新生児期は沐浴が推奨されています。
2
沐浴はいつまで続けるの?
1ヶ月検診で医師の許可が出るまで
生後1ヶ月健診で、医師からお風呂(入浴)の許可が出るまでは沐浴を続けましょう。健診で問題がなければ、大人と同じお風呂に一緒に入ることができます。
3
1ヶ月検診後はすぐ沐浴→お風呂に切り替えるべき?
そのまま沐浴を続けてもかまいません
沐浴は首がすわる生後3~4ヶ月頃までが目安なので、1ヶ月検診で許可が出た後でも続けて行って問題はありません。お風呂への切り替え時期は、赤ちゃんの様子やお世話する家族の事情などに合わせて調整しましょう。
4
1ヶ月健診で「もう少し沐浴を続けて」と言われ不安です…
成長度合いには個人差があるもの
早産児の場合や、へその緒の状態によっては、1ヶ月検診後も沐浴を続けた方が安全と判断されることがあります。もともと沐浴は続けてもよいものです。医師の指示にしたがって継続してください。
5
お風呂デビュー後、湯船につかる時間はどのくらい?
3分程度が目安です
湯温は季節に応じて38〜39℃程度に調整し、つかるのは3分程度で済ませます。長湯にならないよう気をつけましょう。
6
きょうだいや家族と一緒にお風呂に入れてもいい?
問題ありません
1ヶ月健診でお風呂の許可が出ていれば問題ありません。ただし、皮膚に疾患があったり体調がすぐれない家族は、赤ちゃんより後に入るなど順番を工夫した方がいいでしょう。
監修:代田 佳恵(しろた よしえ)先生
助産師・看護師。 総合病院産婦人科勤務を経て、2003年に出張専門助産院「マミーズルームしろた」を開設。
渋谷区を中心に、母乳相談、乳房ケア、育児相談、産前産後ケアを行い、これまでに2万人以上の親子を支援している。日本マタニティヨーガ協会認定インストラクター、ベビーマッサージ認定講師、思春期保健相談士などの資格を有し、性教育講師や新生児訪問員としても活動。妊娠期から子育て期まで、一人ひとりの家族に寄り添う支援を大切にしている。








