ベビー(赤ちゃん)
最終更新日:2026.06.22
著者:株式会社ナチュラルサイエンス
赤ちゃん・新生児の保湿完全ガイド|おすすめの保湿剤の選び方と塗り方まとめ

赤ちゃんの肌はバリア機能が未熟で、生後すぐから肌が乾燥します。肌荒れを防ぐためには、生まれてすぐからの水分・油分を補う保湿ケアが必要です。保湿剤は「乳状ローション」または「クリーム」を基本に、朝晩最低2回+よだれなどの汚れを拭いたタイミングでこまめにケアしましょう。
この記事でわかること
- 赤ちゃんの肌はうるおい・バリア機能ともに不足した状態。生後すぐからの保湿ケアが必要です。
- 保湿アイテムは1本で水分と油分を補える「乳状ローション」または「クリーム」がおすすめ。
- 朝晩最低2回の全身保湿に加え、よだれ・涙を拭いた後・おむつ替えなど肌をキレイにするたびに保湿しましょう。
- 保湿しても赤み・湿疹・ジュクジュク・強いかゆみが続く場合は、自己判断せず皮膚科・小児科に受診を。
赤ちゃんの肌は生まれた瞬間から乾燥が始まります。うるおっていそうに見えても、肌の水分量が少なく、外的刺激に対するバリア機能もまだまだ未熟。新生児期からの毎日の保湿が、肌トラブル予防につながり、生涯にわたるトラブルの起きにくいすこやかな肌を育むことにつながります。
この記事では、新生児からの保湿ケアの必要性・選び方・基本手順・受診目安について、医師監修でわかりやすく解説していきます。
監修:菊池 信太郎先生
小児科専門医/小児呼吸器・発育発達・スポーツ医学を専門に診療。医療法人仁寿会 菊池医院 理事長・院長。
詳しいプロフィールを見る【目次】
1. 新生児期から赤ちゃんに保湿が必要な理由
赤ちゃんの肌は、実は生まれた瞬間から皮膚の乾燥が始まっています。トラブルもなく、うるおいに満ちたイメージの赤ちゃんの肌。でも実は、赤ちゃんの肌は大人の約半分ほどの厚さしかなく、うるおい(水分)もバリア(油分)も非常に不足した乾燥状態です。
■赤ちゃんの肌が乾燥しやすい理由
赤ちゃんの肌は、大人と比べて未熟です。肌の角層も未発達で、隙間を埋めるセラミドなどの「角質細胞間脂質」が少なく、バリア機能(※)が不完全。非常に乾燥しやすく、外からの刺激も受けやすいデリケートな肌状態です。
※バリア機能とは…外的刺激(紫外線・摩擦・アレルゲンなど)から体を守り、皮膚から水分が逃げないようにする皮膚本来の防御システムのこと。
<大人の肌と赤ちゃんの肌の比較>
生後2か月くらいまでの新生児期は、一時的に皮脂分泌が盛んになる時期がありますが、それは主に頭皮と額〜鼻まわりのみ。体幹・四肢・ほっぺなどその他の部位は、皮脂の分泌が非常に少なく、生まれた直後から乾燥しやすい状態が続いています。そのため、新生児期から水分と油分をバランスよく補う保湿ケアを始めることが、赤ちゃんの肌をすこやかに育てる第一歩となります。
<生後直後の角層水分量の変化>
■保湿で肌トラブルを予防できる
バリア機能が未熟な肌は、外部からのアレルゲンも取り込みやすい状態です。特にアレルギー疾患の家族歴や素因が疑わしいお子さんでは、新生児期から適切な保湿ケアを行うことで、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの発症リスクを下げられる可能性が示唆されています。
保湿だけでは食物アレルギーは防げませんが、湿疹(肌荒れ)ができてしまったら、すぐにステロイド等の薬できれいな状態に治すことが、食物アレルギーの予防策になります。つまり、日頃のスキンケアが大切です。
研究の一例:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000024770.html ※1
https://www.ncchd.go.jp/press/2014/topic141001-1.html ※2
2. 赤ちゃんの保湿ケアはいつから?毎日の基本タイミング
「いつから保湿を始めればいい?」という疑問への答えはいたってシンプル。生まれた日から保湿ケアを始めましょう。お産前の方は、入院グッズに赤ちゃんのスキンケア剤を入れておくとよいですね。
■保湿を始める時期=新生児(生後0日)から
産院での沐浴指導の後から、すぐに保湿を始めるのが理想的。「まだ小さいから…」「新生児なのに塗っていいの?」と不安になるママ・パパもいるようですが、ナチュラルサイエンスのスキンケア「ママ&キッズ ベビーライン」は、医療機関とご家族の協力のもと、新生児からの使用試験を実施しています。
■1日の保湿ケア基本タイミング
| タイミング | 保湿部位 |
|---|---|
| 朝(起床後) | 全身保湿(汗やよだれをやさしく拭き取って(清拭して)から) |
| 入浴後 | 全身保湿(お風呂上がり5分以内が目安) |
| 都度 | よだれや涙を拭いた後、おむつ替えのときなど、拭き取った部位を中心に |
保湿ケアのタイミングは「朝晩の最低2回・全身保湿」が基本です。それに加えて、よだれや涙でぬれた部分を拭いた後や、着替えやおむつ替えのタイミングで保湿することで、肌トラブルを予防しやすくなります。顔まわりは特に乾燥しやすい部位なので、日常の中でこまめにチェックしてあげましょう。
体はもちろん、特に乾燥しやすい顔まわり(ほっぺや口まわりなど)の部分も忘れずに。お着替えと一緒に保湿剤を置いておくなど、低月齢から保湿ケアのルーティンを作ることが大切です。
3. 保湿アイテムの選び方|ローション・クリーム・ワセリンの違い
たくさんある保湿剤から、どれを選べばいいか迷ってしまう方もいるかもしれません。保湿アイテムにはいくつかの種類があり、それぞれ役割が異なります。まずは「何を補うか」で考えると選びやすくなるでしょう。
■ 保湿アイテムの種類と役割
| 種類 | 主な役割 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|---|
| ローション(化粧水) | 水分を補う | さっぱり・軽い | 単体では油分を補えない。乳液・クリームと併用を |
| 乳状ローション(乳液) | 水分+油分を補う | のびやすく全身に塗りやすい | 基本の1本。新生児期の顔の保湿に |
| クリーム | 水分+油分をしっかり補う | しっとり・高保湿 | 基本の1本。新生児期の体の保湿。乾燥が強い部位・乾燥しやすい季節の全身保湿に |
| ワセリン | 油分で表面を保護する | 高保護・べたつきあり。ベビー用洗浄料だけではキレイに落としきれないことも | 単体では水分補給できない。他アイテムとの併用推奨 |
保湿の目的は「水分(うるおい)を補うこと」と「油分(バリア)を補うこと」の2つです。ローション(化粧水)は水分、ワセリンは油分が大部分を占めるため、単体使用では一方が不足してしまいます。
基本の1本で始めるなら「乳状ローション(乳液)」または「クリーム」がおすすめです。水分と油分のバランスを1本で補えるため、全身のケアに使いやすく、季節や肌状態に応じて乳状ローションとクリームの使い分けも可能です。
- 春〜夏:伸びの良い乳状ローション(乳液)タイプで全身ケア
- 秋〜冬(乾燥が激しい時期):よりしっとりタイプのクリームタイプに切り替え
クリームタイプは乳液よりも油分の割合が多く、水分蒸発を防ぐ力・外部刺激からの保護力が強いのが特徴です。
■ 保湿剤を選ぶときの3つのポイント
1水分(うるおい)と油分(バリア)を両方補えるか
乳状ローションまたはクリームなら1本で補えます。
2顔にも使えるか・口に入ることまで考慮した製品か
赤ちゃんは頻繁に顔を触ったり指をなめたりするので、口に入ってしまうことも考慮したスキンケア品を選ぶのがおすすめです。
3余計な成分が入っていない低刺激処方か
無香料・無着色で、各種テストで肌へのやさしさを確認した製品が安心です。
ママ&キッズでは、ベビーの肌育研究®に基づき、医療機関と連携して新生児での使用試験や各種試験を実施しています。生後間もない赤ちゃんからお使いいただけます。
ベビーミルキーローション
敏感肌ベビーの毎日の全身ケアに:ベタつかない乳状ローション
生まれたときからスキンケアを実践するため、赤ちゃんの肌に本当に必要なものだけを配合しました。ママのおなかの中の羊水に含まれる8種のうるおいアミノ酸が、赤ちゃんの肌にやさしくうるおいを与え、8種の胎脂様成分ベビーズエマルジョン®が肌のバリア機能をサポート。すーっとなじんでベタつかず、なめらかな使い心地。敏感肌のキッズや大人の保湿ケアにも使えます。
- 低刺激・無香料・無着色
- 食物アレルギー(25品目)テスト済
- 新生児での使用テスト済
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ベビーミルキークリーム
肌質や季節によって使い分けを:のびのいい乳状クリーム
生まれてすぐから使える毎日の全身ケアに使える乳状クリーム。ママの胎内環境をお手本に、赤ちゃんの肌を守るために必要な保湿成分をたっぷりと配合しています。乾燥シーズン、カサカサしやすい肌もしっとりうるおし、肌荒れを防ぎます。
- 低刺激・無香料・無着色
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- 新生児での使用テスト済
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「ランキング1位だから」「人気だから」だけで選ぶのは早計です。実際には、保湿ケアをしていても多くの赤ちゃんが肌荒れを経験しており(※1)、6割以上の方が保湿アイテムをブランドスイッチした経験があるという調査結果もあることから(※2)、製品の品質・処方を基準に選ぶことが、長く使い続けるための近道です。
(※1)ナチュラルサイエンス/ドコモ・ヘルスケア調べ(監修:杉山剛 先生)
(※2)コズレ子育てマーケティング研究所調べ
4. 赤ちゃんの保湿ケア、基本の手順|塗り方のコツと量の目安
保湿剤の選び方と同じくらい大切なのが「正しい塗り方」です。せっかく良いアイテムを選んでも、塗り方が合っていなければ効果が十分に発揮されないことがあるので気を付けましょう。
■基本の保湿ステップ
1汚れを落とす
入浴する、または汗・よだれをやさしく押さえるように拭き取り、汚れを落とします。
2保湿剤を赤ちゃんの肌に直接「点置き」する
大人の手のひらに伸ばしてから塗り広げると、大人の手になじんでしまい赤ちゃんの肌に十分な量が届かないことも。赤ちゃんの肌に点置きした保湿剤を広げるように塗りましょう。
3こすらず、やさしく肌になじませる
ゴシゴシこすったから肌に保湿剤が浸透するわけではありません。塗りムラを防ぎながら、摩擦を最小限におさえるために、たっぷりの量をやさしくなじませます。
4たっぷりの量を塗る
十分な効果を発揮するには、十分な量を使うことが大切です。保湿をしたあと、ティッシュがはりつくくらいたっぷり塗りましょう。肌なじみのいい製品を選べば、すーっと肌になじんでベタつきも気になりません。
■特に保湿を忘れやすい部位
乾燥しやすく、荒れやすい部位のケアを忘れないように、意識しておきましょう。
- 口まわり、口角
- 耳の裏、耳たぶの付け根
- 首のシワ・あご
- ひじ、ひざの内側
- 手首・足首
- 指の間
5. 保湿だけで様子見しないほうがよいサイン|赤み・かゆみ・肌荒れが続くとき
日々の保湿ケアを続けていても、以下のような症状が出てきた場合は、自己判断せずに皮膚科または小児科を受診することをおすすめします。
■受診の目安
- 赤みが広がっている・出血がある
- ジュクジュクと浸出液が出ている
- 強いかゆみがでている
- 赤ちゃんが不機嫌
- 皮膚が硬くなってきた(苔癬化)
- 発疹が続いている
- 保湿ケアをしても繰り返し悪化する
- 肌荒れの要因に心当たりがある(食物・植物・金属などの接触、新しいスキンケア品の使用、虫刺されなど)
「乳児湿疹かな?」「アトピー性皮膚炎かな?」と不安になることもありますよね。「乳児湿疹」とは、乳児期に起こる湿疹の総称。脂漏性湿疹・あせも・アトピー性皮膚炎などが「乳児湿疹」と呼ばれますが、それぞれ原因や治療方法が異なります。自己判断でのケアが、かえって肌状態の悪化につながることもあるため、気になる症状がある場合は受診しましょう。
スキンケア(保湿ケア)は毎日の「予防習慣」、薬は「治療」です。皮膚トラブルが出たときは、スキンケアだけで治そうとせずに、処方された薬を指定の回数・量・期間しっかり使うことが大切です。
6. 赤ちゃんの保湿についてのよくある質問(FAQ)
Q1. 赤ちゃんの保湿は生後すぐから始めていいの?
生後0日(新生児)から肌の乾燥が始まるため、生後なるべく早く保湿ケアを始めるのが理想的です。お産の入院バッグに、ベビー用スキンケアセットを入れておくのがおすすめです。
Q2. ローション(化粧水)だけでも保湿できますか?
ローション(化粧水)単体は水分を補うため、そのままだと与えた水分も蒸発してしまい、乾燥を防ぎきれません。水分と油分を一緒に補える「乳状ローション(乳液)」または「クリーム」を基本に使いましょう。ローション(化粧水)を使う場合は、その後に必ず乳液・クリームを重ねてください。
Q3. 保湿剤はどのくらいの量を塗ればいい?
「塗った後にティッシュがくっつく程度」が保湿剤の使用量の目安です。少量では十分な保湿効果が得られないだけでなく、のばすときの摩擦(肌への刺激)につながることも。乳状ローションなら、各部位(顔、片腕、片足、おなか、せなか、おしり)ごとに500円玉大を目安に使用するのがおすすめです。(※詳しい使用量は、製品記載に従ってください)。
Q4. 保湿剤は塗りすぎても大丈夫?
保湿剤は、お薬ではありません。お薬は量が少なすぎても多すぎてもNGですが、化粧品である保湿剤はたっぷり使っても問題ありません。むしろ、適量をしっかり使えていないことが多いため、しっかり十分な量を使うようにしましょう。ただし、初めて使う製品については、いきなりたっぷり全身に使用せず、内腕などに少量を塗ってテストを。赤みやかゆみが出た場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
Q5. 乳児湿疹が出ていても塗ってよいの?
乳児湿疹は、その原因によって治療法やケア方法も様々です。新生児期の一時的な乳児脂漏性湿疹の場合は、しっかりと洗浄料で余分な皮脂を落として、乳液などで水分・油分のバランスを整えるスキンケアが予防になることがあります。また、乾燥による湿疹やアトピー性皮膚炎の場合は、お薬の治療とともに、保湿ケアが大切です。自己判断せず、皮膚科や小児科を受診した上で医師の指示に従いましょう。
Q6. 赤ちゃんの保湿はいつまで続ける必要がある?
ある程度大きくなったらやめてもいい…とお考えの方もいるかもしれませんが、保湿に終わりはありません。赤ちゃんの肌(表皮)は3歳ごろまで成長を続け、大人と同等の肌機能が整うのは思春期以降です。3歳までは特にベビー用スキンケアでの保湿継続が重要で、3歳を過ぎても保湿を続けることをおすすめします。
Q7. 市販品と病院処方の保湿剤、どちらがいい?
基本の毎日保湿ケアには、市販品を使いましょう。病院で処方されるヘパリン類似物質などを含んだ保湿剤は、治療が目的の「薬」で、血行促進などの効果もあり、当然ながら副作用の注意書きもあります。ワセリンも、荒れた肌を保護するものですが、赤ちゃんの肌に不足している「うるおい」を単独で補給するものではありません。病院処方のお薬は、あくまで皮膚症状が出ているときの使用が目的で、赤ちゃんへ継続的に使用するものと考えない方がいいでしょう。市販の保湿剤は、「化粧品」のため、毎日使い続けることを想定した設計になっています。ただし、市販品も赤ちゃんの肌に使うことを想定した、保湿力と肌へのやさしさが確認されたものを選ぶのがおすすめです。
※1 Aoyama R,Nakagawa S,Ichikawa Y,Inohara N,Yamazaki Y,Ito T,Sugihira T,Kono M,Akiyama M,TakahashH,Takaya A,Ichikawa F,Nakano T,Tanaka S,Koyano Y,Fujimoto M,Núñez G,Shimojo N,Nakamura Y,Neonatal skin dysbiosis to infantile atopic dermatitis: Mitigating effects of skin care. Allergy. ;2024 Jun;79(6):1618-1622
※2
Horimukai K, Morita K, Narita M, Kondo M, Kitazawa H, Nozaki M, Shigematsu Y, Yoshida K, Niizeki H, Motomura K, Sago H, Takimoto T, Inoue E, Kamemura N, Kido H, Hisatsune J, Sugai M, Murota H, Katayama I, Sasaki T, AmagaiM, Morita H, Matsuda A, Matsumoto K, Saito H, & Ohya Y:Application of Moisturizer to Neonates Prevents Development of Atopic Dermatitis.:Journal of Allergy & Clinical Immunology (11.248) Vol. 134, Issue 4, October 2014.
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監修:菊池 信太郎先生
小児科専門医/小児呼吸器・発育発達・スポーツ医学を専門に診療。
医療法人仁寿会 菊池医院 理事長・院長。
1996年東京慈恵会医科大学卒業。慶應義塾大学病院小児科、済生会宇都宮病院、国立成育医療センター呼吸器科を経て、2010年より菊池医院勤務。2014年院長、2015年より理事長。
日本小児科学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本医師会認定産業医。
2013年 内閣総理大臣表彰(子ども若者育成・子育て支援功労者)。





