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最終更新日:2026.08.17

赤ちゃんの「お風呂」完全ガイド|入れ方・温度・注意点まとめ【助産師監修】

赤ちゃんの「お風呂」完全ガイド|入れ方・温度・注意点まとめ【助産師監修】

この記事でわかること

  • 沐浴から、大人と一緒の湯船に切り替えるタイミングは、生後1ヶ月ごろから。1ヶ月健診で医師の許可が出てから、沐浴から大人と一緒のお風呂に入ることもできます。(へその緒が取れ乾燥した状態)
  • 沐浴も入浴も、体の洗い方の基本と適切な湯温(38〜39℃前後)・体を温めすぎないこと(湯船につかるのも3分以内を目安)は月齢が上がっても大きくは変わりません。
  • 長湯は赤ちゃんの肌のうるおいを奪う原因になるため、湯船に浸かるのは短時間を心がけましょう。
  • 首がすわる・お座りができるなど成長の節目に合わせてバスチェアなどの便利グッズを取り入れると、より安全に入浴できます。
  • お風呂上がり5分以内の保湿が、赤ちゃんの乾燥・肌トラブル予防のカギです。

監修:布施 明美先生(医療法人産育会 堀病院)

布施明美先生

医療法人産育会 堀病院 副院長兼看護部長。助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。

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1. 赤ちゃんのお風呂デビューはいつから?沐浴からの切り替えタイミング

生後まもない赤ちゃんは、大人と同じ湯船には入らず「沐浴」でお世話をします。「いつ頃お風呂デビューさせていいかな?」と気になってきますよね。まずは沐浴とお風呂の違いと、切り替えのタイミングから確認していきましょう。

沐浴中の赤ちゃん

■そもそも「沐浴」と「お風呂」は何が違うの?

「沐浴」とは、ベビーバスなどで、赤ちゃんの顔・からだや頭皮を洗ってあげることです。大人と同じ浴槽は使いません。新生児期は、へその緒が取れたばかりで感染に弱く、抵抗力も十分ではないため、大人と同じ浴槽ではなく沐浴で清潔を保ちます。

一方で「お風呂(入浴)」は、沐浴も含めた、赤ちゃんを清潔に保つ方法の総称です。1ヶ月健診で問題ないと判断されたら、大人と同じ浴槽のお湯に一緒に浸かることもできます。基本的な体の洗い方や適切な湯温の考え方は、沐浴から入浴に変わっても大きくは変わりません。まずは「洗い方の基本は共通している」というイメージを持っておくと、切り替え後も迷いにくくなります。

■お風呂デビューの目安は生後1ヶ月ごろ

多くの場合、生後1ヶ月の健診で医師から入浴の許可が出たタイミングが、お風呂デビューの目安とされています。へその緒が完全に乾いて取れ、赤ちゃんの体調が安定していることが確認できてからの移行が一般的です。

  • 生後1ヶ月健診で「一緒にお風呂に入って大丈夫」と言われた
  • へその緒がしっかり乾いて取れている
  • 体重や体調の増減に大きな心配がない

これらが揃っていれば、お風呂デビューを検討して良い時期といえるでしょう。ただし、1ヶ月を過ぎたから必ず大人と同じ浴槽に入れなければいけないということはありません。沐浴と同じやり方で、ベビーバスやお風呂用マットを使ってのお世話を続けるのも、まったく問題ありません。

■自己判断はNG!心配な場合はかかりつけ医に相談

1ヶ月を過ぎても沐浴のスタイルを続けることは問題ないですが、自己判断で大人と同じ浴槽に入れるのを始めるのはNGです。特に低出生体重で生まれた赤ちゃんや、おへそ周りなどのトラブルが続いている赤ちゃんの場合は、切り替えのタイミングについてかかりつけ医や助産師に相談すると安心です。

2. お風呂の準備|必要なグッズリストと事前チェック

お風呂デビューをスムーズに迎えるために、必要なグッズを事前にチェックしておきましょう。慌てて赤ちゃんを待たせてしまうことがないよう、手の届く場所にまとめておくのがポイントです。

■お風呂に入れる前に準備しておきたいグッズ

分類 アイテム ポイント
必須 顔・体用シャンプー 無香料・低刺激のものを
必須 シャンプー 頭皮は刺激が多いため、低刺激な赤ちゃん専用のものを
必須 バスマット・ベビーバス 大人が洗っている間の待機場所としても活用
必須 バスタオル やわらかく肌触りの良いものを1〜2枚
必須 着替え・おむつ ベビー服→肌着→おむつの順に重ねておくとスムーズ
必須 コーム・ブラシ 入浴後の髪の毛のからまり予防にあると◎
必須 乳状ローション・クリーム 入浴後の保湿に必須
あると便利 バスチェア・バウンサー 首がすわった後の待機・入浴補助に便利
あると便利 脱衣所用ヒーター 冬場の湯冷め・ヒートショック※対策に
あると便利 バスローブ 親側の湯冷め防止・着替え時間の短縮に

※ヒートショック=急激な温度差が体に負担をかけること

必須グッズは「洗う・拭く・着せる・保湿する」の一連の流れを止めないためのものであり、あると便利なグッズは主に成長に合わせた安全性・時短のためのアイテムという位置づけです。

■脱衣所・浴室の温め方

赤ちゃんが寒くないようにと、湯温を高く設定する人も多いですが、熱いお湯は肌のうるおいを過剰に奪い、皮膚の乾燥を助長します。冬場など赤ちゃんの冷えが気になる場合は、浴槽にお湯を張る際にフタを少し開けておき、湯気で浴室全体を温めておく、脱衣所は暖房器具であらかじめ温めておくなど、周囲の温度を調整しましょう。

3. 赤ちゃんのお風呂の入れ方・手順

ここからは、実際のお風呂の入れ方をSTEPごとに解説します。体の洗い方や湯温の基本は、月齢が上がっても大きくは変わりません。変わるのは、赤ちゃんの体の発達に合わせた「支え方」です。まずは基本の流れを押さえておきましょう。

■基本のお風呂の流れ5STEP(全月齢共通)

1かけ湯

38〜39℃の水流の弱いシャワーで、ぬるめのお湯を足元から少しずつかけ、体を慣らします。

シャワーからお湯が出ている様子

2頭を洗う

頭皮用の洗浄料で、指の腹を使ってごしごしとしっかり洗い、脂漏性トラブルの原因にもなる皮脂をしっかり落とします。その後はシャワーで洗い流します。

お風呂で頭を洗ってもらっている赤ちゃん

3顔・からだを洗う

全身用の洗浄料をよく泡立て、こすらずに泡を転がすように洗います。泡で出てくる洗浄料を使うと、赤ちゃんを支えながら洗うことができて便利です。首・わき・ひじの内側・手首・足の付け根・ひざ裏など、シワの多い部分は特に丁寧に。

お風呂で体を洗ってもらっている赤ちゃん

4湯船に浸かる場合は3分程度を目安に

必ずしも湯船につかる必要はありません。入る場合は、転倒に気をつけて、赤ちゃんの後頭部を支えながら浸かります。

5上がって拭く・保湿する

バスタオルでこすらず押さえるように水分を取り、5分以内を目安に保湿します。

湯上りに体を拭いてもらっている赤ちゃん

4. 赤ちゃんのお風呂の適切な温度・時間・タイミング

「お風呂の温度は何度がいいの?」「どのくらいの時間浸かって大丈夫?」というのは、多くのパパ・ママが気になるポイントではないでしょうか。

シャワーで体を流してもらっている赤ちゃん

■適切な湯温は38〜39℃前後

赤ちゃんのお風呂は、38〜39℃前後が目安とされています。大人にとっては少しぬるく感じる温度ですが、赤ちゃんの肌は薄くデリケートなため、高すぎる温度は肌の乾燥やトラブルにつながります。「月齢が上がったから熱いお湯にする」という考え方ではなく、肌のうるおいを守る温度であることが大切です。

■湯船に浸かる時間は3分程度が目安

湯船に浸かる時間は、3分程度を目安にしましょう。長く浸かりすぎると、赤ちゃんの肌の表面からうるおいが流れ出しやすくなり、乾燥や肌トラブルの原因になることがあるとされています。月齢が上がって湯船に入れるようになっても、長湯をさせないことが大切です。

■お風呂の時間帯・タイミングは?

  • 生活リズムを整えるために、毎日だいたい同じ時間帯に入れるのが理想です。夜に入れるのが難しい場合、1日1回どこかでお風呂に入れるようにしましょう。
  • 授乳直後は吐き戻しの可能性があるため、授乳後30分〜1時間ほど時間を空けてから入れましょう。
  • 空腹時や眠そうなタイミングは避け、機嫌の良いときを選ぶとスムーズです。
  • 遅くとも21時ごろまでに済ませ、どうしても遅くなる場合は朝の入浴に切り替えるのもひとつの方法です。

5. 月齢が上がるにつれて変わること(3ヶ月・6ヶ月・1歳)

「月齢によってお風呂の入れ方はガラッと変わるの?」と不安になる方もいるかもしれませんが、実は基本の洗い方・湯温・湯船の時間は月齢が上がっても大きくは変わりません。変わるのは、赤ちゃんの体の発達に合わせた支え方や、あると便利なグッズです。

月齢の目安 体の発達 変わるポイント
生後1〜2ヶ月 首がすわっていない 後頭部・首をしっかり手で支える
生後3〜4ヶ月ごろ 首がすわる 寝かせるタイプのバスチェアが使いやすくなる
生後6ヶ月ごろ お座りができる 座るタイプのバスチェアも選択肢に
1歳ごろ つかまり立ち・自分で動く 動きが活発になるため目を離さない意識をより強く

このように整理すると、月齢が上がるにつれて変化するのは主に「支え方」と「便利グッズの選択肢」であり、お湯の温度や浸かる時間といった基本ルールは一貫していることがわかります。「もう大きくなったから熱いお湯でも平気」「長く浸かっても大丈夫」と考えるのではなく、月齢が上がっても基本を守り続けることが、赤ちゃんの肌をすこやかに保つポイントです。ここからは、月齢ごとの支え方のポイントをもう少し詳しく見ていきましょう。

■生後1〜2ヶ月ごろの支え方

首がすわる前は、片方の手で後頭部〜背中をしっかり支え、もう片方の手で洗います。抱っこするときは常に首がぐらつかないよう注意しましょう。ベビー用お風呂マットに寝かせて洗うのもおすすめです。

■首がすわったら(生後3〜4ヶ月ごろ)

首がすわっても、基本的な洗い方は同じでOKです。まだお座りは難しい時期のため、寝かせながら、または背中や首を支えながら洗ってあげましょう。この時期からバスチェアなど寝かせて使うタイプのグッズを取り入れると、両手が使いやすくなり安全性も高まります。

■お座りができたら(生後6ヶ月以降)

お座りが安定し、寝返りなどで寝かせて洗うのが難しくなってきたら、座らせるタイプのバスチェアも選択肢に入ってきます。ただし、座らせることができても、転倒などのトラブルの危険があるため目を離さないようにしましょう。

■つかまり立ちができたら(1歳ごろ)

つかまり立ちや伝い歩きが始まると、赤ちゃんは自分でバランスを取ろうとするため、動きがより活発になります。基本的な洗い方や湯温・湯船の時間は変わりませんが、目を離さない意識をこれまで以上に強く持つことが大切です。浴槽のふちや壁につかまろうとして転倒したり、立ち上がった拍子に足を滑らせたりすることもあるため、洗っている間・湯船に浸かっている間は常にそばで見守りましょう。バスチェアに座らせて洗う場合も、立ち上がろうとする様子が見られたら、無理に座らせ続けず、様子を見ながら対応してあげてください。

6. 赤ちゃんのお風呂の待たせ方と安全な入れ方のコツ

パパ・ママどちらかが一人で赤ちゃんをお風呂に入れる「ワンオペお風呂」に対する不安も、多くの新米パパ・ママが感じるものではないでしょうか。

お風呂に入っている赤ちゃん

■基本の流れ:自分を先に洗ってから赤ちゃんを迎える

  1. 赤ちゃんをおむつ1枚にして、脱衣所のバウンサーやマットの上で待たせる(冬場の脱衣所は寒いのでベビー服を着せたままでもOK)
  2. 浴室のドアを開けたまま、自分の髪と体を先に洗う(赤ちゃんの様子を確認しながら)
  3. 体が洗い終わったら赤ちゃんを迎え入れ、体・頭を洗う
  4. 一緒に湯船に3分程度浸かる
  5. 先に赤ちゃんを拭いて脱衣所で待たせ、自分はバスローブなどでさっと済ませる

■待たせる場所の工夫

  • 脱衣所で待たせる場合は、浴室のドアを開けて常に様子を確認できるようにしておきましょう
  • 浴室内で待たせる場合は、バスチェアやベビーマットを活用するのがおすすめです
  • どちらの場合も、赤ちゃんから目を離さないことが大前提です

■2人で協力して入れる場合の役割分担

パパとママ2人で入れられる日は、それぞれの役割を分担すると、よりスムーズかつ安全に入浴できます。

  1. 浴槽担当:1人が先にお風呂に入っておき、赤ちゃんを迎えて洗う
  2. お迎え担当:もう1人は脱衣所でバスタオルを広げて待機し、赤ちゃんが湯船から上がったらすぐに受け取って水分を拭き取る
  3. 保湿・着替え担当:お迎え担当がそのまま5分以内の保湿・着替えまで担当し、浴槽担当は自分の髪や体をゆっくり洗い上げる

7. 赤ちゃんに熱があるときのお風呂はどうする?

赤ちゃんの体調がすぐれないとき、お風呂に入れて良いのか迷ってしまいますよね。

一般的には、体温が37.5℃以上あるときや、機嫌が悪くぐったりしている場合は、無理にお風呂に入れる必要はないとされています。この場合は、お湯で濡らしたタオルで、汗や汚れが気になる部分を中心にこすらないようにやさしく拭いてあげる方法がよいでしょう。

  • 顔・首まわり・脇の下・おしりなど、汚れや汗がたまりやすい部分を重点的に
  • 体を拭いたあとは湯冷めしないよう、手早く着替えさせる

8. お風呂上がりのスキンケアと保湿のポイント

お風呂上がりは、赤ちゃんの肌が最も乾燥しやすいタイミングのひとつです。

スキンケアされている赤ちゃん

■お風呂上がり5分以内の保湿が基本

赤ちゃんの肌は、皮膚のバリア機能が未熟でうるおいを保つ力が弱いため、入浴後は肌の水分が急速に失われていくとされています。お風呂から上がって5分以内を目安に、全身にたっぷりと保湿剤を塗ってあげましょう。特に、しわになっている部分は伸ばしてしっかり保湿するのがポイントです。

お風呂上がりのケアについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
赤ちゃん・新生児の保湿完全ガイド

■一般的な洗浄料選びのポイント

まずは基本として、赤ちゃんの洗浄料は「低刺激であること」「目や口に入ることも考慮した設計であること」の2点を意識して選ぶと安心です。頭皮は体の約10倍もの皮脂腺が密集しており皮脂分泌が多いといわれているため、体用と頭用の洗浄料を使い分けると、頭皮のベタつきや皮脂によるフケの予防になります。

9. 【まとめ】赤ちゃんのお風呂についてのよくある質問

Q1. 赤ちゃんのお風呂は毎日入れないといけませんか?

基本的には1日1回洗浄料を使って体の清潔を保ちましょう。

Q2. 赤ちゃんのお風呂の適切な温度は何度ですか?

38〜39℃前後が目安です。月齢が上がったからといって熱めのお湯にする必要はありません。

Q3. 湯船にはどのくらいの時間浸かって良いですか?

3分以内が目安です。長湯は赤ちゃんの肌のうるおいを奪いやすいため、短時間で切り上げるのがポイントです。

Q4. 赤ちゃんに熱があるときはお風呂に入れても良いですか?

体温が37.5℃以上あるときや機嫌が悪いときは、無理にお風呂に入れる必要はありません。濡らして絞ったガーゼで汗や汚れが気になる部分を拭く程度にとどめましょう。

Q5. お風呂上がりの保湿はいつ行えば良いですか?

お風呂から上がって5分以内が目安です。肌の水分が失われる前に、全身にたっぷりと保湿剤を塗ってあげましょう。

監修:布施 明美先生

布施明美先生

医療法人産育会 堀病院 副院長兼看護部長

助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。

1980年より神奈川県立病院、母子保健センター、県立看護専門学校で母性看護学教員として勤務。2014年神奈川県立こども医療センター母性病棟・NICU病棟看護科長、2017年周産期センター副センター長兼副看護局長を経て、2020年より堀病院看護部長、2022年より副院長兼看護部長。日本助産師会総務理事、日本助産評価機構理事、産科医療補償制度再発防止委員など歴任し、2026年より神奈川県助産師会会長。

著者:株式会社ナチュラルサイエンス

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