この記事でわかること
- ⽣後〜3歳ごろまで、⾚ちゃんは未熟な肌の状態が続くため、低刺激な⾚ちゃん⽤洗浄料(ベビーソープ・ベビーシャンプー)を使⽤するのが安⼼です。
- 洗浄料を選ぶ基準は、新⽣児から使える⾚ちゃん⽤洗浄料であること。低刺激で、⽬や⼝に⼊っても安⼼な処⽅のものを選びましょう。
- 3歳をすぎて活動量が増えてきたら、子ども用洗浄料にへ切り替えても大丈夫。肌が敏感で乾燥が気になる場合は、引き続き赤ちゃん用洗浄料を使ってもOKです
※本記事での「ベビーソープ」とは、石けん素地のことではなく、赤ちゃんの顔・体用の洗浄料全般を指します。
監修:布施明美先生
医療法人産育会 堀病院 副院長兼看護部長。助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。
詳しいプロフィールを見る【目次】
1. 赤ちゃん用洗浄料(ベビーソープ・ベビーシャンプー)とは
ベビーソープ・ベビーシャンプーなどの赤ちゃん用洗浄料は、赤ちゃんの薄くてデリケートな肌のために作られた洗浄料。低刺激のやさしい洗浄成分でありながら、毎日の汚れはしっかり落とせる処方です。
赤ちゃんの肌にとことんやさしい処方
赤ちゃんの肌は、大人よりも薄くてとてもデリケートです。赤ちゃんは汗っかきなうえ、よだれ、涙、衣服のホコリなどによって毎日汚れます。肌荒れを防ぐためには、保湿ケアだけでなく、1日1回、デリケートな肌の刺激をおさえながら、洗浄料できれいに洗ってあげる必要があります。
赤ちゃんの肌のことを考えた洗浄料で、すこやかな肌を育てていきましょう。
一般的な大人用洗浄料(ボディソープ・シャンプー)との違い
大人が使う洗浄料は、大人が心地よく使えるように香料やアロマ成分、着色料が入っていることも多いです。もちろん肌への安全性が確認された成分ですが、皮膚が薄くバリア機能が未熟な赤ちゃんには刺激が強すぎることも。赤ちゃんには、香料やアロマ成分、着色料など不要なものが入っておらず、使い続けても肌に問題ないことが確認された赤ちゃん用洗浄料を選ぶのがおすすめです。
2. ベビーソープの選び方は?赤ちゃんの肌にやさしい洗浄料のポイント
「洗ったあと流すものだし...」と、なんとなく洗浄料を選んでいる方も多いのではないでしょうか?
でも、毎日くりかえすお風呂でのケアは、肌への刺激を避けながら、うるおいを守って洗うことで、肌荒れのリスクを大きく減らすことができます。
赤ちゃんの肌にやさしい赤ちゃん用洗浄料の特徴は、大きく分けて次の4つが挙げられます。
①低刺激で、肌にとって不要な成分が含まれていない
赤ちゃんの敏感な肌にとって必要のない成分、刺激になりうる成分が入っていないものを選びましょう。香料・アロマ・着色料などが添加されていないものがおすすめです。
オーガニック原料は、一見魅力的に感じますが、成分が肌から吸収されると刺激やアレルギーの一因となる場合もあります。自然由来の成分が悪者というわけではなく、赤ちゃんの肌に使う上では、きちんと精製された原料をつかっているものを選ぶといいでしょう。
②新生児から使える設計である
実は、赤ちゃん用のスキンケア商品に明確な定義はありません。「ベビー用と書いてあるから」「赤ちゃん用コーナーに売っているから」というだけでなく、新生児から使えることをテストで実証済みであることを確認して選ぶといいでしょう。
③保湿力が高い
洗浄力が強すぎると、赤ちゃんの肌のうるおい成分が奪われてしまい乾燥が進みます。肌のうるおいを守って洗うことができ、保湿成分もたっぷり配合されたものを選びましょう。
④毎日赤ちゃんに使いやすい
どんなに成分がよくても、赤ちゃんが嫌がったり、お世話をするママやパパが使いにくいと感じる製品があります。毎日続けて使用しやすいかどうかも意外と重要なポイントです。次のポイントをぜひ参考にしてください。
☑ 目にしみにくい
洗浄料が目にしみて赤ちゃんが嫌がる、ということが多くあります。目にしみにくいものを選ぶと、顔も洗いやすくなります。
☑ 口に入ることまで考慮されている
顔についた泡をなめてしまったり、指しゃぶりをしてしまうこともよくあります。口に入ることまで考慮して安全性試験を行っている製品を選ぶのがおすすめです。
☑ 泡で出てくる
肌の摩擦をおさえながらしっかり汚れを落とすには、きめ細かい泡で洗う必要があります。ですが、毎回洗浄料を泡立てるのはとても大変です。押すだけで理想的な状態の泡で出てくるタイプを選ぶといいでしょう。
☑ 泡切れが良く、洗浄成分が肌に残りにくい
シャワーでサッと洗い流せる、泡切れのよい洗浄料を選びましょう。石けんタイプは肌にいいように思われがちですが、他の洗浄成分に比べて肌残りが多いとも言われています。肌残りなく、すばやくきれいに流せるものがおすすめです。
また、新生児から皮脂量の多い頭は、ベビーシャンプーで洗うことが大切です。
▶ベビーシャンプーについてはコチラの記事へ
赤ちゃんのシャンプーはいつから使う?新生児、1~2歳向け、3歳以降の切り替え時期も【助産師監修】
3. 【1歳?2歳?】ベビーソープはいつまで使う?赤ちゃん用洗浄料の使用期間の目安
「赤ちゃん用のベビーソープやベビーシャンプーって、いつまで使うべき?」という疑問は、多くのママ・パパが一度は抱くのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、3歳まではぜひ赤ちゃん用洗浄料を使ってほしいです。その後は「◯歳まで」という決まりはありません。
"赤ちゃん肌"である3歳頃までは「赤ちゃん用」の継続を
大人と比べて肌が薄く、うるおい不足で刺激に敏感な状態が続く赤ちゃん。赤ちゃんの肌は成長がゆっくりで、表皮が一定の厚さまで育つのは3歳頃と言われています。つまり、3歳頃までは"赤ちゃん肌"と言えるため、赤ちゃん用の洗浄料や保湿剤を使い続けるのがおすすめです。
ただし、肌の成長や肌質は人それぞれ。3歳になったら必ず洗浄料を替えなければいけないということではありません。年齢を基準にする必要はなく、肌がデリケートな子どもや大人も赤ちゃん用洗浄料を使えます。
3歳を目安に洗浄料を切り替えたい場合も、いきなり大人と一緒のものを選ぶのではなく、子ども用洗浄料を選びましょう。10歳頃(思春期前)までは、皮脂の分泌は非常に少なく、刺激に対してデリケートな肌状態が続きます。引き続き、肌にとって不要な成分が入っておらず低刺激な、子ども用のボディーソープやシャンプーを選ぶのがおすすめです。
4. 子ども用洗浄料への切り替えタイミングは?
3歳を迎えたら、以下のポイントが洗浄料を切り替える目安です。
子どもの汗のにおいが気になったら
子どもの動きが活発になり汗をよくかくようになると、頭皮や足などのにおいが気になり始めることがあります。赤ちゃん用洗浄料では物足りないと感じたら、子ども用洗浄料への切り替えのサインのひとつです。
外遊びが増えたら
活動量が増えてくると、外遊びの機会が増え、ほこりや砂、泥などの汚れもたくさんつきます。子ども用洗浄料に切り替えて、外でついた汚れもしっかり落としてあげましょう。
「自分で洗いたい」という気持ちが芽生えたら
3歳をすぎると、「自分でやりたい」という気持ちが芽生えてくるもの。そんなタイミングで赤ちゃん用から子ども用の洗浄料に切り替えてあげると、「おにいさん・おねえさんになった自分専用!」とやる気もアップするでしょう。
ただし、まだまだ自分一人ではきれいに洗えないため、必ず大人が洗い残し、すすぎ残しがないかをチェックしてあげてください。
先にお伝えした通り、ベビー用の洗浄料を使い続けても問題はありません。今の洗浄料で問題ない場合や、キッズ用に切り替えて肌の乾燥が気になる場合は、引き続き赤ちゃん用洗浄料(ベビーソープ・ベビーシャンプー)を使い続けて構いません。
5. 体を洗った後は保湿ケアも大切
洗浄と同じくらい大切なのが、お風呂上がりの保湿です。どんなに保湿効果に優れた洗浄料を使っても、保湿ケアは必須です。赤ちゃんの肌は洗浄後にうるおいを失いやすいため、お風呂から上がって5分以内を目安に、乳状ローションやクリームで十分に水分・油分を補ってあげましょう。
6. 赤ちゃん用洗浄料(ベビーソープ・ベビーシャンプー)についてよくある質問
Q. 赤ちゃん用のベビーソープやベビーシャンプーは必要?大人用の低刺激なボディソープ・シャンプーではダメなの?
A. 赤ちゃんのためのやさしさを確認した製品を選びましょう
大人の健康な肌に使用する場合は問題ない成分でも、成長中でバリアも未熟な赤ちゃんの肌にとっては刺激になる成分があります。低刺激であることは大前提ですが、きちんと赤ちゃん(新生児期から)使えることを確認している、赤ちゃん用洗浄料を選びましょう。
Q. 赤ちゃん用洗浄料は1日に何回使えばいいですか?
A. 洗浄料を使うのは1日1回が目安
どんなに低刺激な洗浄料でも、使いすぎは肌のうるおいを奪う原因になります。日中に汗をいっぱいかいた時は、シャワーのお湯だけでさっと流してあげましょう。
Q. 乳児湿疹があるときは赤ちゃん用洗浄料を使わないほうがいいですか?
A. ジュクジュクしたり痛みがない場合は、洗浄料を使ってもOK。ただし早めに病院で相談を
湿疹は肌の病変のため、早めに病院を受診しましょう。ただし、新生児期の頭皮やおでこ、鼻のあたりは、過剰な皮脂による脂漏性湿疹ができることがよくあります。その場合は、毎日の洗浄で余分な皮脂をしっかり落としてあげることが悪化を防ぎます。ジュクジュクした傷になってはいない場合、痛みがない場合は、洗浄料をつかって構いません。
ただし、自己判断はできないため、繰り返しになりますが湿疹は早めに受診しましょう。
監修:布施明美先生
医療法人産育会 堀病院 副院長兼看護部長
助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。
1980年より神奈川県立病院、母子保健センター、県立看護専門学校で母性看護学教員として勤務。2014年神奈川県立こども医療センター母性病棟・NICU病棟看護科長、2017年周産期センター副センター長兼副看護局長を経て、2020年より堀病院看護部長、2022年より副院長兼看護部長。日本助産師会総務理事、日本助産評価機構理事、産科医療補償制度再発防止委員など歴任し、2026年より神奈川県助産師会会長。
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