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最終更新日:2026.10.23

乳首・乳頭マッサージとは?妊娠中のやり方・時期・陣痛との関係も解説【助産師監修】

乳首・乳頭マッサージとは?妊娠中のやり方・時期・陣痛との関係も解説【助産師監修】

この記事でわかること

  • 乳首(乳頭)マッサージとは、産後のスムーズな授乳のために行うマッサージのことです。妊娠37週以降から、医師の許可を得たうえで始めるのが目安です。
  • 乳首(乳頭)マッサージは1日1回、入浴後などにオイル等を塗布して行います。
  • 乳頭への刺激は、子宮の収縮にもつながります。乳首(乳頭)マッサージを始めるときは必ず医師や助産師に相談しましょう。
  • 授乳期には、基本的に乳首(乳頭)マッサージは必要ありませんが、授乳前に乳輪を軽くほぐすと母乳の通りが良くなり、赤ちゃんが吸いやすくなります。乳首(乳頭)傷めた場合は保湿・保護ケアを行います。
  • マッサージ時に乳首(乳頭)の痛みが強い場合や、しこりが気になる場合は、自己判断せず医師や助産師に相談しましょう。

監修:布施 明美先生

布施 明美先生

医療法人産育会 堀病院 副院長兼看護部長。助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。

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1.乳首マッサージとは

■「おっぱいマッサージ」の中でも乳首(乳頭)に集中したケアのこと

「おっぱいマッサージ」「母乳マッサージ」と呼ばれるものには、大きく分けて乳房マッサージと、乳首(乳頭)マッサージの2種類があります。

乳房マッサージは、乳房全体を動かすことで、母乳の通りを整えたり母乳の量を増やす効果を狙うものです。

一方、乳首(乳頭)マッサージは、乳首(乳頭)と乳輪へピンポイントに行うもので、赤ちゃんが吸いやすいように乳首(乳頭)の柔らかさを高めることが目的です。母乳の量を増やす目的ではない点に注意しましょう。


この記事で紹介するのは後者の「乳首(乳頭)マッサージ」です。

2.いつから?乳首マッサージの開始時期

■妊娠37週以降、産院の許可を得てからスタート

乳首(乳頭)マッサージは、産院の許可を得たうえで妊娠37週以降から始めるのが目安です。乳首(乳頭)への刺激はおなかの張りにつながることがあるため、いつお産をしても大丈夫な時期になってから始めるという考え方です。

そのため、妊娠初期・中期には行いません。その時期に乳首(乳頭)の乾燥が気になる場合は、マッサージではなく保湿ケアにとどめます。

また、おなかの張りを感じやすい方や、切迫早産の傾向がある方は、妊婦健診時に医師に相談してから始めましょう。自己判断では進めず、かかりつけの医師・助産師に確認したうえで行いましょう。

▶︎関連記事:乳首のかゆみ、カサカサが気になる…妊娠中・授乳期に起こる乳首の乾燥トラブルケア【助産師監修】

3.どうやる?乳首マッサージの基本のやり方

■乳首(乳頭)マッサージに使う潤滑剤の選び方

乳首(乳頭)は粘膜の一部なので大変デリケートです。傷つけないよう、マッサージを行う際は必ず潤滑剤を塗布しましょう。

潤滑剤は、クリームやローションよりも、密着性が高いオイルタイプがおすすめです。妊娠中のデリケートな部位に使うものですから、成分の安全性テストを行っている製品を選ぶようにしましょう。

▶関連記事:乳頭ケアアイテムとは?|時期別の選び方と使い方ポイント【助産師監修】

    

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オイルタイプのうるおいベールが乳首(乳頭)に密着。柔らかい状態に整え保護します。妊娠37週目以降から始める乳首(乳頭)マッサージにもおすすめ。赤ちゃんの口に入ることも考慮した処方で授乳中にも使えます。


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■乳首(乳頭)マッサージの基本STEP

3.乳首マッサージのイメージ

乳首(乳頭)マッサージの頻度は1日1回、入浴後などに行います。爪を短く整え、手を清潔にしておきましょう。

最初は、弱めの力で短時間から始めることが大切です。


STEP① 乳首(乳頭)にオイルを塗布します。

STEP② マッサージする乳房側の手で乳房を持ち上げ、反対側の手の指(親指・人差し指・中指)の腹で乳首(乳頭)と乳輪に触れます。

STEP③ 約3秒、3本の指で徐々に圧を加えます。強さは指の腹が白くなる程度。乳首(乳頭)が固い人は5~10秒続けましょう。

STEP④  引き続き乳輪・乳頭部に触れる位置や向きを変えながら、計1分ほど行います。乳首(乳頭)が固い人は2~3分続けましょう。

STEP⑤  反対側の乳首(乳頭)も同様に行います。耳たぶ程度の柔らかさになるのが理想です。

4.気になる…乳首マッサージと陣痛との関係

「乳頭マッサージをすると陣痛が来る」という話を耳にしたことがある人もいるでしょうか。

医学的には、乳首(乳頭)マッサージで必ず陣痛が促されると断定できるものではありません。

ただし、乳首(乳頭)に刺激が加わると、オキシトシンというホルモンが分泌され、それが子宮の収縮につながる可能性があると語られています。そのため、乳首(乳頭)マッサージは、おなかの張り具合を観察しながら、基本通りのステップで行うことがとても大切です。圧を強くかけたり長時間続けたりすることはせずに、負担のない範囲で行いましょう。

5.乳首マッサージ中に気をつけたいこと

  • マッサージ中におなかが張ってきたら中断

乳首(乳頭)マッサージ中におなかの張りを感じたら、すぐに中断して、かかりつけの医師・助産師に確認しましょう。


  • しこりを感じるときは医師に相談

妊娠中は、ホルモンの影響で乳首や乳輪の周りにしこりができることがあります。妊娠により発達した乳腺の一部と考えられます。

けれど自分で判断するのは難しいものです。しこりを見つけたら、早めに助産師・医師に相談しましょう。


  • 扁平乳頭・陥没乳頭の場合はマッサージのやり方を医師に確認

乳首(乳頭)の形には個人差があります。自己判断で無理に引き出そうとせず、気になる場合は助産師に相談し、適したマッサージ方法を確認しましょう。


  • マッサージで痛みを感じるときは無理せずお休みを

乳首(乳頭)は粘膜で大変デリケートなので、マッサージが強すぎたり時間が長かったりすると、その後も痛みが続くことがあります。

マッサージは必ずやさしいタッチで行いましょう。

強い圧が加わって痛みが続くようなら、無理せずマッサージをお休みしてください。

6.授乳期にも乳首マッサージは必要?

5.授乳イメージ

乳首(乳頭)マッサージは、赤ちゃんが吸いやすい乳首(乳頭)の状態に近づけることを目的に行うものです。そのため、赤ちゃんが生まれて授乳がスタートしたら、基本的には乳首(乳頭)マッサージは必要ありません。1日8~12回もの授乳で赤ちゃんが吸うことで、乳首(乳頭)の柔軟性は十分保たれます。

産後間もない時期は、授乳前に乳頭をもみほぐすと、赤ちゃんが吸いやすくなるうえ、乳管開口が増えて母乳の通りが良くなります。乳頭を押したり、乳輪部をつまみ左右に回しながらもみほぐしましょう。

乳房の張りが強い時は、乳輪部をやや強めに圧迫すると、乳輪の浮腫が解消され張りも落ち着きます。

6.乳首もみほぐしのイメージ

授乳期は、赤ちゃんが吸う刺激で、乳首(乳頭)が切れたり乾燥したりヒリヒリ感を感じることもあります。その場合は、低刺激のケアアイテムで保湿・保護をしましょう。症状が続く場合は自己判断でのケアを続けず、助産師・医師に相談してください。

▶︎関連記事:妊娠中・授乳期の乳首トラブル|ヒリヒリした痛み、黒ずみ、ニキビのようなブツブツについても解説【助産師監修】

    

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7.まとめ:乳首マッサージについてのよくある質問

1

妊娠中の乳首マッサージはいつからいつまで続ければいいですか?

妊娠37週以降で、医師の許可が出てからスタートします。出産まで無理のない範囲で続けましょう。産後、赤ちゃんの授乳が始まったらマッサージは基本的に必要ありません。


2

マッサージは何かを塗って行わないとダメですか?

乳首(乳頭)はデリケートな部位のため、オイルタイプなどの潤滑剤を使うことをおすすめします。潤滑剤なしで行うと、摩擦で肌を傷つけてしまうことがあるためです。デリケートな部位に使うものですから、安全性試験などを実施した低刺激のものを選びましょう。


3

乳首マッサージをすると陣痛が来やすくなりますか?

オキシトシンというホルモンの分泌との関連が一般的に語られていますが、必ず陣痛につながると断定できるものではありません。それでも、お腹が張りやすくなる可能性があるので、マッサージを始めるのは妊娠37週以降、必ず医師や助産師の許可をもらってからにしましょう。決して自己判断で行わないようにしてください。


4

授乳期も乳首マッサージは必要ですか?

授乳そのものが乳首(乳頭)への刺激になるため、授乳中はマッサージを行う必要はありませんが、授乳前に乳首(乳頭)と乳輪を軽くもみほぐすと、赤ちゃんが吸いやすくなるうえ、乳管開口が増えて母乳の通りが良くなります。乾燥や痛みが気になる場合は、保湿・保護ケアを中心に行いましょう。


監修:布施 明美先生

布施 明美先生

医療法人産育会 堀病院 副院長兼看護部長。助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。

1980年より神奈川県立病院、母子保健センター、県立看護専門学校で母性看護学教員として勤務。2014年神奈川県立こども医療センター母性病棟・NICU病棟看護科長、2017年周産期センター副センター長兼副看護局長を経て、2020年より堀病院看護部長、2022年より副院長兼看護部長。日本助産師会総務理事、日本助産評価機構理事、産科医療補償制度再発防止委員など歴任し、2026年より神奈川県助産師会会長。

著者:株式会社ナチュラルサイエンス

生まれたての赤ちゃんから敏感肌の大人まで、家族みんなで使える低刺激スキンケア「ママ&キッズ」を製造・販売。こちらの公式コラムでは、ママやパパ、ベビー&キッズのスキンケア・美容・健康の情報をお届けしています。

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