ベビー(赤ちゃん)

最終更新日:2026.09.30

赤ちゃんの耳がカサカサ!耳の中・耳たぶの乾燥原因と保湿ケア【助産師監修】

赤ちゃんの耳がカサカサ!耳の中・耳たぶの乾燥原因と保湿ケア【助産師監修】

この記事でわかること

  • 赤ちゃんの耳がカサカサする主な原因は、皮脂と皮膚の薄さによる水分蒸散です。よだれやミルクの汚れ残りも影響します。
  • 耳のケアは、洗浄と保湿をセットで行うことが大切です。洗浄は1日1回、保湿は朝晩2回が目安です。
  • 耳穴の奥はケア不要です。穴の中に綿棒を入れないようにしましょう。
  • 耳だれ、ジュクジュク、強い赤みがあれば早めに医師へ相談してください。

監修:布施 明美先生

布施 明美先生

助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。

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1. 赤ちゃんの耳がカサカサしやすい理由

「赤ちゃんの耳がカサカサしている…」「耳たぶの付け根が赤くなって切れていた!」と慌てたことのあるママ・パパへ。

赤ちゃんの耳はとても小さいですが、耳介(外側に見えている部分)にはしっかりと凹凸があり複雑な形状をしています。そのため、他の部位と比べて皮脂や外からの汚れが溜まりやすいもの。さらに洗い忘れ、保湿剤の塗り忘れも多いことから、乾燥や湿疹などの皮膚トラブルが起こりやすいのです。

◼︎特に耳たぶや耳の裏は皮膚が繊細

赤ちゃんの肌全体に言えることですが、皮膚の厚みは大人の約半分程度。水分を保持する力が弱く、バリア機能も未発達です。特に耳たぶや耳の裏の皮膚は薄くデリケートなため、乾燥をはじめとするさまざまなトラブルが起きやすい部位です。

◼︎汗、皮脂、よだれ、ミルクが溜まりやすい

仰向けで過ごすことの多い赤ちゃんは、泣いたときの涙やよだれ、ミルクこぼれが耳のくぼみに流れ込みやすく、それが湿疹などの肌トラブルの原因になります。

また向きぐせのある赤ちゃんは、同じ側の耳が寝具に密着するため、こすれたり、蒸れて汗や皮脂が溜まりやすい環境になっています。

◼︎新生児〜生後2ヶ月は「脂漏性湿疹」が起きやすい

生後0ヶ月〜2ヶ月頃は、ママから受け継いだホルモンの影響で皮脂の分泌が多く、耳周りに黄色いカサブタのような脂漏性湿疹ができやすい時期です。耳の周りも洗浄料で汚れを落とすことが大切です。

◼︎生後3ヶ月以降は乾燥が目立つように

皮脂の過剰分泌が落ち着いてくると、今度は耳周りの肌の乾燥が気になり始めます。生後3ヶ月以降は、より日々の保湿ケアが大切になってくるでしょう。

◼︎衣服の着脱による摩擦も原因に

かぶせるタイプの服の場合は、脱ぎ着の際に耳たぶが引っかかって摩擦が生じます。1回ごとはとても小さな刺激ですが、その刺激が毎日繰り返しされると、デリケートな赤ちゃんの耳にとっては乾燥・肌荒れの一因になることも。特にアトピー素因のある子 は、耳切れ(耳たぶの付け根のひび割れ)が起きやすいとされています。

2.「耳たぶ」「耳の裏」「耳穴の入口」でケアは違う

耳の構造はとても複雑で繊細です。赤ちゃんのためを思って耳掃除を念入りにしたくなってしまうかもしれませんが、やりすぎは肌トラブルの元です。耳の部位ごとに適切なケアを行いましょう。

耳の図解

耳の部位

ケアの頻度と方法

注意点

耳介(耳の外側全体)

 毎⽇

1日1回洗浄料で洗う

朝晩2回保湿する

ひだの中までやさしく洗い、やさしく流す

保湿剤もまんべんなく塗る

耳たぶ

耳の裏

毎⽇
1日1回洗浄料で洗う

朝晩2回保湿する

耳のつけ根までしっかり洗う

耳たぶ、耳の裏は特に乾燥しやすいので保湿を丁寧に行うこと

外⽿孔(⽿⽳の⼊⼝)

 月2回程度

入口から1㎝までの汚れを綿棒で除去する

 やさしい力加減で注意深く⾏う

⽿⽳の中に綿棒を⼊れないこと

◼︎耳の外側&裏は洗浄と保湿を毎日

耳介(耳の外側)と耳の裏は、汗や空気、寝具などによるさまざまな汚れが付着するので、毎日の入浴できれいに洗浄し、保湿します。

◼︎耳穴の入口付近は月2回程度きれいに

耳穴の中は、基本的にケアの必要はありません。耳垢は“自浄作用”によって自然と外に押し出されるためです。

月2回程度、耳穴の入口(外耳孔)のみ綿棒でやさしく拭って、中から出てきた耳垢や外からの汚れをきれいにします。入浴後などに行うとよいでしょう。

◼︎耳ケアでやってはいけないこと

・耳穴の中に綿棒を入れる

中の繊細な皮膚を傷つけ、外耳道炎の原因になります

耳垢が多そうな場合や、「耳垢栓塞(じこうせんそく)」(耳垢が詰まって聞こえづらい状態)が心配な場合は、耳鼻科を受診して取り除いてもらうのが安全です。

・耳をこすり拭く

皮膚バリアが壊れ、そこから乾燥や炎症が進みます

3. 赤ちゃんの耳カサカサを防ぐ【洗浄&保湿】の基本

赤ちゃんの耳ケアは、洗浄&保湿が基本です。汚れが残ったまま保湿剤を塗っても、毛穴が詰まったり刺激物が閉じ込められたりして逆効果なので、まずは毎日の入浴で汚れをしっかり落とし、上がったら5分以内に保湿剤をまんべんなく塗ります。

◼︎赤ちゃんの耳の洗い方

耳を洗われる赤ちゃん

お風呂で「赤ちゃんの耳に水が入っちゃいそう!」と不安なママ・パパが多くいますが、実はその不安によって、耳が十分に洗えていない&流せていないケースがあります。赤ちゃんの健やか肌をキープするためには、洗浄料で洗って皮脂や汚れ、細菌をきれいに落とすことが大切です。以下のステップで行いましょう。

ステップ①

ベビー用洗浄料を十分泡立て、耳介と耳の裏をやさしくなでるように洗います。

ステップ②

すすぎは十分に。赤ちゃんの首を支えながらシャワーをおでこ~頭頂部にあて、耳周りの泡もきれいに流しましょう。上から流せば赤ちゃんは自然に目をつむりますし、構造的に耳の中に水は入りません。耳介のひだの中や耳の裏に泡が残りやすいのでチェックしましょう。

ステップ③

頭を洗ってすすぐ際も、シャワーはおでこ~頭頂部から。耳を手で押さえてふさぐ必要はありません。

ステップ④

柔らかいタオルでポンポンと水分を吸い取ります。耳介のひだの中、耳の裏もていねいに。

赤ちゃんの沐浴の方法はコチラの記事へ

新生児の沐浴完全ガイド 手順・温度・準備の基本を解説【助産師監修】

◼︎赤ちゃんの耳の保湿のやり方

耳周りを保湿される赤ちゃん

赤ちゃんは肌がデリケートなので、耳周りも保湿ケアが必要です。顔や首のケアの流れで、大人の指先に保湿剤を広げ、耳介や耳の裏にやさしいタッチで塗ってあげましょう。乾燥しやすい耳の付け根、耳たぶにもていねいに。

お風呂上がりは、水分が蒸発する際に皮膚の水分も奪われてしまいます。保湿剤はタオルでふいた後5分以内に塗るのが目安です。

赤ちゃんの保湿の方法はコチラの記事へ

赤ちゃん・新生児の保湿完全ガイド|おすすめの保湿剤の選び方と塗り方まとめ

4.入浴後だけでいいの?耳ケアのタイミング

赤ちゃんの耳の洗浄は1日1回、入浴時に行いますが、保湿ケアは、入浴時と朝のお着換え時の1日2回が基本です。

「朝にも耳の保湿が必要?」と疑問に思う方も多いようですが、赤ちゃんが寝ている間にかく汗は大人が思う以上にたっぷり。寝具のホコリなどで肌が汚れた状態です。朝のお着換えの前に、顔と耳周りをやさしく清拭して、耳もふくめ全身を保湿してあげましょう。

昼間も、ミルクやよだれ、涙などで耳が汚れていると気づいたら、その都度清拭と保湿を行います。

タイミング

⽅法

ポイント

入浴時

赤ちゃん用洗浄料で洗い、保湿する

保湿は5分以内が⽬安

朝

ぬらしたタオルやコットンで顔と耳周りをやさしく押さえ拭きし、保湿する

寝ている間の汚れをさっぱり取ってから保湿することで、日中の刺激から肌をガードできる

汗やよだれで汚れたら

ぬらしたタオルやコットンで汚れをやさしく押さえ拭きし、保湿する

汚れをそのまま肌に溜めないことが⼤切

拭いたら必ず保湿も行う

5.耳周りのケアにおすすめの洗浄料&保湿剤は?

耳を洗う洗浄料は、顔や体用と同じものでOKです。泡立ちのよいものを選べば、耳介の凹凸までしっかり洗うことができます。

保湿剤も、顔や体用と同じ乳状ローションやクリームを使います。季節や皮膚の状態によって使い分けましょう。

     

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6.ベタベタ・ジュクジュク・耳だれ…乾燥とどう違う?受診の目安は?

赤ちゃんの耳の症状には、乾燥以外の原因もあります。

症状

主な原因

対応の⽬安

カサカサで粉を吹く

乾燥性湿疹

洗浄料の洗い残し

清潔&保湿の基本をしっかりと行って様⼦をみる

カサカサで⾚みがある

かゆがってひっかく

接触性⽪膚炎

軽度アトピーの可能性

保湿を継続

悪化した場合は受診

⻩⾊いかさぶたができる(⽣後0ヶ月〜2ヶ月)

脂漏性湿疹(⽪脂の過剰分泌)

ベビーオイルでふやかして洗浄

湿疹がある

湿疹がジュクジュクしている

乳児湿疹の悪化、細菌感染の可能性

早めに受診

⽿の付け根が切れて出⾎

⽿の付け根だけ湿疹が治らない

⽿切れ(乾燥や摩擦、よだれなどの炎症)

軽度アトピーの可能性

早めに受診

⽿垢が詰まっていそう

耳垢栓塞

早めに受診

⽿の中がただれている(⽿だれ)

⽿の中が臭い

外⽿道炎、中⽿炎

すみやかに受診

◼︎「耳切れ」「乾燥してかゆそう」はアトピーの可能性も

耳の皮膚トラブルで多いのが、耳たぶの付け根がパックリ割れて出血する「耳切れ」です。また、耳のかゆみが続くと、赤ちゃん自身がひっかいて出血してしまうケースもあります。

それらはアトピー素因のある赤ちゃんに起きやすく、乾燥のほか衣類の摩擦、よだれが引き金になることも。繰り返す場合は皮膚科へ相談しましょう。

◼︎耳の中のトラブルを発見したら即受診を

黄色くドロッとした液体が出ている(耳だれ)、強いにおいがするなど、耳の中にトラブルが出ている場合は、外耳道炎、中耳炎などが疑われます。すみやかに受診することをおすすめします。

◼︎こんな症状はどうする?ベストな受診科の目安

まずはかかりつけの小児科がおすすめですが、トラブルの内容や状態によっては、皮膚科や耳鼻科も候補に入れた方がよい場合があります。何科を受診すればいいのか迷った場合は以下の表を参考にしてみてください。

科⽬

症状

⼩児科

軽い乾燥、脂漏性湿疹、乳児湿疹

⽪膚科

かゆみや出⾎を伴う乾燥、⽿切れ、慢性的な湿疹、アトピー疑い

⽿⿐咽喉科

⽿だれ、臭い、⽿垢が気になる

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7.  赤ちゃんの耳ケアについてよくある質問

1

赤ちゃんの耳がカサカサするのはなぜですか?

もともと赤ちゃんの皮膚は薄くて繊細。特に耳は凹凸が多く、汗やその他の汚れが溜まりやすいパーツです。寝ている間にこすれたり、赤ちゃん自身で触ったりと、日々の刺激が加わって皮膚トラブルが出やすい部位といえます。


2

赤ちゃんの耳にはどんなケアが必要?

毎日の入浴時に耳の外側と裏を洗浄料で洗い、朝晩2回保湿をします。加えて月2回程度、耳穴の入口をそっと綿棒で拭えばOK。やりすぎは皮膚のバリア機能を損なってしまうので禁物です。

耳穴の奥のケアは不要です。トラブルの原因になるので、耳穴の中に綿棒などは入れません。


3

耳まで保湿しないといけないの?大人はあまりしないけれど…

赤ちゃんの皮膚は大人と比べて約半分程度の薄さしかなく、耳たぶや耳の裏はさらに薄くデリケート。皮膚のバリア機能も未発達と言われています。

また一日のほとんどを寝て過ごすため、耳が寝具にこすれる頻度も高いもの。かゆみや不快感があると、赤ちゃん自身が爪でひっかいてしまい、そこから肌荒れが広がるケースも多いのです。朝晩の耳の保湿で、すこやかな皮膚の状態を保ってあげたいものです。


4

いわゆる耳掃除(耳穴の奥の掃除)は本当にしなくていいの?

大人は耳掃除の習慣が定着し、耳掃除が気持ちいいと感じる人も多いですが、本来耳垢は自浄作用によって自然と外に押し出される構造のため、大人でも耳掃除をする必要はないと言われています。

赤ちゃんは、耳穴の奥の皮膚ももちろんとってもデリケート。綿棒、ましてや耳かきを入れるなんてもってのほか。ママやパパに見える入口部分を、ときどきやさしく拭くくらいで十分です。耳垢が気になる場合は、耳鼻科で定期的に取ってもらいましょう。


5

耳だれが出ているときは、どんな対応をすればいいですか?

耳の中から黄色くドロッとした液体が出ていたり、膿んだような臭いがする場合は、外耳道炎や中耳炎の可能性があります。すみやかに耳鼻咽喉科を受診してください。ママやパパが自己判断で綿棒を入れて掃除をしたり、市販薬を使用するのはおすすめしません。


監修:布施 明美先生

布施 明美先生

助産師/認定看護管理者。周産期医療、母子保健、助産師教育を専門とし、母子の健康支援と周産期医療の質向上に長年取り組む。

1980年より神奈川県立病院、母子保健センター、県立看護専門学校で母性看護学教員として勤務。2014年神奈川県立こども医療センター母性病棟・NICU病棟看護科長、2017年周産期センター副センター長兼副看護局長を経て、2020年より堀病院看護部長、2022年より副院長兼看護部長。日本助産師会総務理事、日本助産評価機構理事、産科医療補償制度再発防止委員など歴任し、2026年より神奈川県助産師会会長。

著者:株式会社ナチュラルサイエンス

生まれたての赤ちゃんから敏感肌の大人まで、家族みんなで使える低刺激スキンケア「ママ&キッズ」を製造・販売。こちらの公式コラムでは、ママやパパ、ベビー&キッズのスキンケア・美容・健康の情報をお届けしています。

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