キッズ(子ども)
最終更新日:2026.06.26
著者:株式会社ナチュラルサイエンス
【小児科医監修】子どもの保湿クリームの選び方!乾燥肌に おすすめの対策
1歳を過ぎると、「そろそろ大人と同じスキンケアに切り替えてもいい?」「ベビー用保湿剤はいつまで使えばいいの?」と迷っているママ・パパも多いのではないでしょうか。実は、子どもの肌は3歳ごろまで成長を続け、大人と同等の機能が整うのは思春期以降です。1歳以降はむしろ外遊びや汗・砂ぼこりなど外的刺激が増えるぶん、引き続きていねいな保湿ケアが必要な時期。この記事では、子どもの肌の特徴・保湿クリームの選び方・続けやすくするコツまで、皮膚科医監修のもと解説します。
この記事でわかること
- 子どもの肌は3歳までは「赤ちゃん」状態。1歳以降も肌機能は未熟なので、引き続きベビー用スキンケアが必要です。
- 保湿クリームの基本の1本は「乳状ローション(乳液)」または「クリーム」。水分と油分を一度で補えます。
- 選び方の軸は「必要な成分が入っているか・余計な成分が入っていないか」。ランキングより処方で選びましょう。
- 活動量が増える1歳以降は、外出前・帰宅後・入浴後のこまめな保湿が肌荒れ予防の鍵です。
- 肌荒れを繰り返す・保湿で改善しない場合は、皮膚科・小児科への受診をためらわないで。
監修:小児科医 菊池 信太郎 先生
小児科専門医/小児呼吸器・発育発達・スポーツ医学を専門に診療。医療法人仁寿会 菊池医院 理事長・院長。
詳しいプロフィールを見る【目次】
1. 子どもの肌はなぜ乾燥しやすい?
「赤ちゃん期を卒業したから(1歳のお誕生日を迎えたら)、もう肌は丈夫になったはず」と思いがちですが、それは早計です。1歳をすぎても、子どもの肌は大人と比べて薄く、うるおい(水分)もバリア(油分)も不足した状態が続いています。
■ 赤ちゃんから3歳までの肌の変化
赤ちゃんの皮膚の表皮は大人よりもとても薄く、異物や刺激に対するバリア機能が未熟でうるおいも不足した状態です。
生後〜3か月頃までは皮脂分泌が過剰な部位もありますが(主に頭皮・額・鼻まわり)、基本的に肌は乾燥して刺激に敏感な状態。表皮が大人と同程度の厚みをもつ3歳頃までは、この状態が続きます。
ママやパパは、1歳のお誕生日を迎えると、なんとなく「赤ちゃん卒業」のイメージを持つ方も多いようです。歩けるようになって活動範囲も広がるため、そう思う方が多いのですが、肌の面からすると3歳までは赤ちゃん期。引きつづき、ベビー用の低刺激で高保湿な洗浄料・保湿剤を使うのがおすすめです。
■ 生活面では、1歳以降は「外的刺激」に触れる機会が急増
1歳を過ぎると、歩き始め・公園遊び・保育園生活など、外的刺激に触れる機会が格段に増えます。砂ぼこり・花粉・紫外線・摩擦…。まだまだ赤ちゃん状態でバリア機能が未熟なままの肌がこれらの刺激にさらされ続けると、さらなる乾燥や刺激による肌荒れが起きやすくなります。
また、外的刺激はお外で受けるものだけではありません。「なんとなくベビー用は卒業かと思い、大人と同じスキンケアに切り替えた」場合、大人向け製品の成分(香料やアロマ成分・着色料・アルコールなど)が子どもの敏感な肌に合わず、接触皮膚炎やアレルギーを引き起こすことも。幼少期に特定の成分で反応を起こすと、将来その成分が使えなくなってしまう場合もあるため、注意が必要です。
※表皮が成人と同等の機能を持つまでには思春期以降まで時間がかかります。3歳までは特に、肌に必要な成分がしっかり配合されたベビー向けスキンケアを継続することが重要です。3歳過ぎからも、子どもの成長に合わせたキッズ用スキンケアを使いましょう。
2. 子どもの保湿は毎日必要?まず知っておきたい基本
「肌がカサカサしていたら、かゆがっていたら保湿剤を塗る」という方もいますが、バリア機能をサポートしてすこやかな肌状態を保つためにも、毎日のケアが大切。肌の状態が落ち着いているときも保湿ケアを継続することで、生涯にわたり荒れにくい、一生ものの肌を育むことにつながります。
■ 毎日の保湿が大切な理由
- バリア機能が未熟なため、ただでさえ少ない肌のうるおいが逃げやすい
- 乾燥した肌はアレルゲンなどの刺激を取り込みやすく、湿疹・アレルギーのリスクが高まる
- 3歳までの「肌の土台づくり」は、成長後の肌質にも影響するとされている
保湿ケアは「スキンケア(予防)」であり、薬ではありません。湿疹が出たときに処方薬で治療しながらも、スキンケアとしての保湿は並行して毎日続けることが大切です。
■ 1日の保湿の基本タイミング
| タイミング | 保湿部位・ポイント |
|---|---|
| 朝(起床後・外出前) | お着替えのときに全身保湿。忘れやすい顔、ひじ・ひざ・首などの関節、すねや腕を意識的に |
| 入浴後(お風呂上がり5分以内) | 全身保湿。入浴後はすぐに肌が乾燥するため、なるべく早く保湿ケアを |
| 都度(外出帰宅後・汗を拭いた後など) | 肌をこすらず汚れを落とし、拭き取った部位を中心に部分保湿。顔まわりや手は特にこまめに |
「忙しくて朝晩2回は難しい…」という方も多いですが、朝のスキンケアルーティンをつくっておくことが将来の洗顔習慣にもつながります。お着替えと一緒にスキンケアを置いておくなど、無理なく続けられる工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。
3. 子どもの保湿クリーム・保湿剤の種類
保湿剤に関して、「赤ちゃん用と子ども用、何が違うの?」と迷ったことはありませんか。実は剤型の種類自体は同じですが、1歳以降は活動量が増えて汗・砂ぼこり・摩擦といった外的刺激にさらされる時間が長くなるため、季節や場面に応じた使い分けの視点が新たに必要になってきます。どのアイテムが何を補うのかを理解しておくと、迷わず選べるようになります。
■ 保湿剤の種類と特徴
| 種類 | 水分 | 油分 | 1歳以降に向いているシーン | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| 乳状ローション(乳液) | ◎ | ○ | 春〜夏の毎日の全身保湿・入浴後・朝の外出前 | 1本で水分と油分を補える基本アイテム |
| クリーム | ◎ | ◎ | 秋冬や、乾燥しやすい肌の毎日の保湿。ひじひざなど荒れやすい部位、夜のしっかり保湿に | 乳液より油分が多く、しっかり保護したいときに |
| ローション(化粧水) | ◎ | × | 日焼けや汗処理後の一時的なうるおい補給。単体でケアを終了しない | 油分を補えないため、必ず乳液・クリームと併用を |
| ワセリン | × | ◎ | 口まわり(よだれ・食べこぼしが多い部位)・外遊び前の保護 | 油分のみのためうるおいを補給するのには不十分。乳液・クリームの後に重ねる |
| ヘパリン類似物質(処方) | ◎◎ | ○ | 凍瘡、外傷後の腫脹、皮脂欠乏など | 副作用が現れることもあり、医師の診断と処方が必要。 |
毎日の全身ケアには、春〜夏は水分と油分を1本で補える乳状ローション(乳液)が使いやすく、べたつかないので子どもが嫌がりにくいのも利点です。空気が乾燥する秋〜冬は、クリームを基本の1本に。乾燥肌の子であれば、季節を問わずクリームを基本の1本にしてもかまいません。また、乳状ローションを全身に使用する際も、乾燥しやすい部位にはクリームを重ねるのもおすすめです。
ワセリンは「油分で表面を保護する」働きに特化しており、よだれや食べこぼしで荒れやすい口まわり、外遊びで摩擦が多いひじひざの「ピンポイント保護」に使われることがあります。ただし、赤ちゃん用の洗浄料だけではなかなかキレイに落しきれないことがあります。そして、単体では水分を補えないため、乳液やクリームを先に塗ってから重ねる使い方が基本です。
※ローション(化粧水)・ワセリン・ヘパリン類似物質の詳しい特徴と使い分けについては、赤ちゃん・新生児の保湿完全ガイドでも解説しています。
■ 市販品と処方薬の保湿剤、どう違う?
市販の低刺激ベビー用保湿剤は、日常的な保湿ケアに適しています。一方、ヘパリン類似物質(ヒルドイドなど)は医師が処方する医療用医薬品で、当然ながら薬効があります。「処方でもらえる保湿剤」と誤解されている方も多いですが、血行促進作用もあり、毎日赤ちゃんに継続的に使用することを想定されたものではありません。受診して処方された場合は、医師の指示に従って正しくお使いください。日々の保湿剤(化粧品)として日常的に使うのはNGです。
日常的な予防保湿には、低刺激で赤ちゃん向けに設計された市販の乳状ローション・クリームを使ってください。
4. 市販の子ども保湿クリームの選び方
1歳以降は「赤ちゃん用からそろそろ卒業?」と感じて、なんとなく大人と同じものや「子ども用」と書かれた製品に切り替えてしまう方が少なくありません。しかし前述のとおり、肌の発達段階からするとまだまだ赤ちゃん期が続いています。製品選びで後悔しないために、「何が入っているか」「何が入っていないか」の2軸で判断する習慣をつけましょう。
■ 保湿クリームを選ぶ3つのポイント
1 「ベビー向け処方」が継続されているか
3歳までは赤ちゃん時期に使用していたベビー用製品を使い続けるのが理想です。ただし、例えば赤ちゃん用製品では長い髪が絡まってしまう…といった部位別のお悩みが出てくる場合があります。その際は、赤ちゃんから使える低刺激製品の中で、お悩みに合わせて切り替えるのがおすすめです。
「子ども用」と表記された製品の中には、香りや色でお子さま自身が「選びたい!」と思うように工夫されたものも多々あります。製品によっては香料・着色料やアルコール、防腐剤などが多く含まれているものもあり、未熟な肌のトラブルにつながりかねません。「キッズ用・こども用」の表記があるからと選ばず、赤ちゃん用の製品を使い続けるのが無難です。
2 外遊び・汗・汚れを想定した処方か
1歳以降は、肌は未熟なままに公園・砂場・保育園など、外的刺激に触れる機会が格段に増えます。汗をかく機会も増えるので、引き続き保湿ケアで刺激に負けない肌のバリアをサポートしましょう。朝晩だけでなく、できれば外出の前後も保湿ケアを。お子さまの成長によっては、保湿剤のベタつきを嫌がる子も出てきます。赤ちゃんの肌に十分な高保湿力ながら、ベタつかずに肌にすーっとなじむ使い心地のものを選ぶのがおすすめです。
3 口まわり・手など「なめる部位」にも使える処方か
1歳を過ぎても、子どもは手を口に入れたり、顔まわりを触ったりします。特に口まわりはよだれや食べこぼしで荒れやすく、頻繁に保湿が必要な部位です。全身・顔・口まわりに使える処方か、誤って口に入ったり赤ちゃんが舐めてしまうことまで考慮した設計かを確認しておきましょう。「顔用・体用で別々に買い分けが必要」な製品より、1本で全身に使えるほうが日々のケアもスムーズです。
■ 成分の「選び方」のポイント
「高保湿」といっても、成分はさまざまです。基本は「赤ちゃんの肌に不足しているうるおいとバリアを両方補えるもの」で選びましょう。たとえば、セラミドは優秀な保湿成分として有名ですが、セラミドだけが配合されているからといって、赤ちゃんの肌に不足した「バリア機能」を補えるわけではありません。生まれた後も未熟な肌のバリアをサポートするなら、ママのおなかの中で肌を育んでいた「胎脂」に近い成分がおすすめです。
また、バリアが未熟な分、ただでさえ不足しているうるおい成分も非常に逃げやすい状態です。バリアのサポートと同じくらい、肌のうるおいを補給することも大切です。アミノ酸など、羊水や肌本来のうるおい成分をたっぷり含んだ乳液やクリームを選びましょう。
保湿力も大切ですが、未熟な肌の刺激にならないものを選ぶという点も非常に大切です。たとえば、「植物・食品由来」「オーガニック」と書かれていると、肌にやさしい成分のイメージを持つ方が多いですよね。しかし、大人には問題なくても、肌にとって不要な成分を精製されていない場合、敏感な赤ちゃんや子どもの肌には刺激となったり、あるいはアレルギー反応を起こす場合もあります。
また、保湿成分として有名な「尿素」も、バリア機能を壊すと言われています。硬くなった部分の軟化にはよくても、日常の赤ちゃんや子どものスキンケアには向きません。乳幼児向けの保湿剤を選ぶ際は、含有量や対象年齢を確認しましょう。
■ 敏感肌のためのスキンケア「ママ&キッズ」の子ども向け保湿アイテム
「1歳を過ぎたからそろそろ別の製品に…」と思い始めたとき、ぜひ思い出してほしいのが「肌の成長は3歳まで続く」という事実です。ナチュラルサイエンスのベビーラインは、新生児から使えるベビー処方のまま、外遊びが増えて活動的になった1歳以降のデリケート肌にも引き続きおすすめです。「切り替えない」という選択が、実は肌トラブルを防ぐ近道です。
ママ&キッズ ベビーミルキーローション
外遊びや保育園生活で肌への刺激が増えてきた1歳以降も、毎日の全身保湿はこれ1本で続けられます。羊水に含まれる8種のうるおいアミノ酸が肌にうるおいを補い、胎脂に近い成分ベビーズエマルジョンがバリア機能をサポート。さらっとなじんでべたつかないので、朝の外出前に全身に塗っても服や手につきにくく、忙しい朝のルーティンに組み込みやすいのも特徴です。キッズはもちろん、ママのボディケアにも。
- 新生児・乳幼児連用テスト済み※1
- 皮膚刺激性テスト済み※1
- 敏感肌の方のご協力による、皮膚パッチテスト済み※1
- 未精製オーガニック成分無配合
- 皮膚アレルギーテスト済み※2
- アトピー性皮膚炎を有する乳幼児での安全性テスト実施済み※1
- 食物アレルギー(25品目)テストまで実施済み※3
ベビーミルキーローションを購入する
ママ&キッズ ベビーミルキーローション
外遊びや保育園生活で肌への刺激が増えてきた1歳以降も、毎日の全身保湿はこれ1本で。羊水に含まれる8種のうるおいアミノ酸が肌にうるおいを補い、胎脂に近い成分ベビーズエマルジョンがバリア機能をサポート。さらっとなじんでべたつかず、忙しい朝にも使いやすい1本です。
- 新生児・乳幼児連用テスト済み※1
- 皮膚刺激性テスト済み※1
- 未精製オーガニック成分無配合
- 食物アレルギー(25品目)テストまで実施済み※3
ベビーミルキーローションを購入する
※1 すべての方の肌に合うというわけではありません。
※2 すべての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
※3 特定原材料(卵、乳、小麦、そば、落花生、甲殻類)及び特定原材料に準ずるもの(大豆、くるみ、カシューナッツ、マカダミアナッツ)検出範囲以下または陰性であることを確認しています(すべての方にアレルギーが起きないというわけではありません)。
ママ&キッズ ベビーミルキークリーム
のびのいい乳状クリームが外遊びや着替えで摩擦を受けやすい部位もしっかり保湿し、うるおいを長くキープします。乳液では物足りなさを感じる時や、特に念入りにケアしたい部位への重ね塗りにもおすすめです。ベビー処方そのままに、成長してからも安心して使い続けられます。
- 新生児・乳幼児連用テスト済み※1
- 皮膚刺激性テスト済み※1
- 敏感肌の方のご協力による、皮膚パッチテスト済み※1
- 未精製オーガニック成分無配合
- 皮膚アレルギーテスト済み※2
- アトピー性皮膚炎を有する乳幼児での安全性テスト実施済み※1
- 食物アレルギーテストまで実施済み※3
ベビーミルキークリームを購入する
ママ&キッズ ベビーミルキークリーム
のびのいい乳状クリームが摩擦を受けやすい部位もしっかり保湿し、うるおいを長くキープ。乳液では物足りないときや、念入りにケアしたい部位への重ね塗りにもおすすめです。ベビー処方そのままに、成長してからも使い続けられます。
- 新生児・乳幼児連用テスト済み※1
- 皮膚刺激性テスト済み※1
- 未精製オーガニック成分無配合
- 食物アレルギーテストまで実施済み※3
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※1 すべての方の肌に合うというわけではありません。
※2 すべての方にアレルギーが起きないというわけではありません。
※3 特定原材料[卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに・くるみ]と特定原材料に準ずる[大豆・ごま・牛肉・豚肉・鶏肉・さけ・さば・あわび・いか・やまいも・バナナ・りんご・もも・キウイフルーツ・カシューナッツ・アーモンド・マカダミアナッツ]計25品目が、検出範囲以下または陰性であることを確認しています。
5. 1歳・幼児・3歳ごろの保湿で意識したいこと
肌質は赤ちゃんのままでも、月齢・年齢ごとに受けやすい刺激はだんだんと変わってきます。荒れやすい分は特に、忘れずに保湿ケアをしましょう。
| 年齢 | 肌の状態 | 主な外的刺激 | 保湿で意識したいこと |
|---|---|---|---|
| 〜1歳(乳児期) | バリア機能が未熟。表皮が大人の半分ほどの薄さ | よだれ・おむつ・衣類との摩擦 | 入浴後の全身保湿を習慣化。よだれ・おむつ替えごとに部分保湿 |
| 1〜2歳(歩き始め) | 表皮の成長途中。皮脂分泌が少ない状態が続く | 外遊び開始・汗・砂ぼこり | 外出前・帰宅後の保湿を追加。手・顔まわりをこまめに確認 |
| 2〜3歳(幼児期) | 表皮は引き続き発達途中。バリア機能はまだ不十分 | 公園・砂場・集団生活デビュー | 朝の全身保湿を習慣に。特にひじひざ・首など摩擦部位を重点的に |
| 3歳以降(キッズ期) | 皮脂分泌がさらに減少し、乾燥しやすさが増す | 外遊びの増加・紫外線・花粉・集団生活 | キッズ用の皮脂のサポート成分に優れたラインに切り替えるのもおすすめ。引き続きスキンケアは継続を。 |
「3歳になれば肌が丈夫になる」という誤解は多いですが、実はその逆です。3歳を過ぎたキッズ期は赤ちゃん期より皮脂分泌がさらに減少し、外遊びや集団生活で外的刺激にさらされる機会も増えるため、引き続き念入りなスキンケアが必要になる時期です。表皮が成人と同等の機能を持つのは思春期以降。幼少期に肌荒れを繰り返すと、成長中の肌の基盤にダメージが残ることも考えられます。成分が精査されたベビー・キッズ向けスキンケアを、できるだけ長く続けることをおすすめします。
6. 保湿を続けやすくするコツ
どんなに良い保湿剤でも、毎日続けられなければ意味がありません。忙しい育児の中で保湿を「面倒くさい」にしないための工夫をご紹介します。
■ 続けやすくなる4つのコツ
- 入浴後すぐに保湿できる環境を整える:保湿剤をお風呂場の外に出しておく、洗面台に置くなど、動線を短くする
- 塗りやすいテクスチャーを選ぶ:全身に使うなら伸びの良い乳状ローションやベタつかない乳状クリームを。毎日ササっとケアができる、ポンプタイプも便利です。
- 保湿タイムを「あそび」にする:「保湿ゲーム」にして一緒に楽しんだり、大人と塗り合いっこをするのもおすすめ。「次はどこかな〜?」と声かけをしながら塗ると嫌がりにくくなります。
- 「保湿の手順」を見える化して、家族みんなで続けられる仕組みをつくる:「保湿はママだけの担当にしない」が継続のコツ。「お風呂上りにつかうセットを作っておく」「手順をメモにしておく」など、誰でも迷わずできる仕組みを作っておくと、お子さまもルーティンにしやすいでしょう。
7. こんな時は皮膚科や小児科に相談を
1歳以降は外遊びや保育園生活で肌トラブルの原因が多様化します。「保湿しているのになぜか肌荒れが治らない」「季節の変わり目になると毎年繰り返す」といったケースは、保湿ケアだけでは対処しきれないサインかもしれません。以下に当てはまる場合は、自己判断せず皮膚科または小児科へ相談しましょう。
■ 受診をすべきサイン
保湿ケアを続けても改善しないとき
- 保湿を毎日続けているのに、乾燥・赤み・ぶつぶつなどのトラブルがでてきた
- 季節の変わり目になると繰り返し荒れる
- 部分的な肌荒れが続く
外遊び・生活環境による悪化が疑われるとき
- 公園・砂場・プールの後から急に肌荒れが出始めた
- 保育園・幼稚園入園後から肌トラブルが増えた
- 特定の季節(花粉の時期など)に肌荒れが悪化する
症状が強い・広がっているとき
- ジュクジュクと浸出液が出ている、または皮膚が硬くなってきた(苔癬化)
- 強いかゆみで夜中に目が覚める・睡眠が妨げられている
- 発疹が体幹や全身に広がっている
1歳以降は特に、肌トラブルは「乳児湿疹」だけでなく、とびひ(伝染性膿痂疹)・あせも・接触皮膚炎・花粉皮膚炎など、外的刺激に起因するものが増えてきます。見た目だけでの判断は難しく、原因によってケア方法も異なります。「保湿しているのに治らない」と感じたら、まず医師に診ていただくことが確実です。
また、アトピー性皮膚炎が疑われる場合は特に、保湿ケアと薬による治療を並行して継続することが重要です。「薬が効いて症状が落ち着いたから保湿もやめた」というのはNG。処方された薬は指定の回数・量・期間を守りながら、スキンケアとしての保湿は症状が落ち着いているときも毎日続けましょう。
8. 子どもの保湿についてのよくある質問(FAQ)
Q1. 赤ちゃん用の保湿剤はいつまで使えばいい?
少なくとも3歳ごろまでは、ベビー用のスキンケアでの保湿継続をおすすめします。子どもの肌(表皮)は3歳ごろまで成長を続け、大人と同等の肌機能が整うのは思春期以降です。「1歳を過ぎたから大人と同じで良い」は早計で、バリア機能が未熟なまま大人向け製品に切り替えると、成分によっては接触皮膚炎やアレルギーを起こすリスクがあります。
Q2. 子どもの保湿クリームはどのくらいの量を塗ればいい?
「塗った後にティッシュがくっつく程度」がたっぷりの目安です。少量を伸ばそうとすると摩擦が起き、子どもの肌を傷める原因に。乳状ローションなら500円玉大を目安に使用することでしっかり保湿力が発揮されます(製品に記載の使用量に従ってください)。
Q3. ローション(化粧水)だけでも保湿できますか?
ローション単体では水分のみを補うため、すぐに蒸発してしまい乾燥を防ぎきれません。水分と油分を一緒に補える「乳状ローション(乳液)」または「クリーム」を基本に使いましょう。ローション(化粧水)を使う場合は、その後に必ず乳液・クリームを重ねてください。
Q4. 子どもが保湿を嫌がります。どうすればいい?
保湿のタイミングを「遊びの時間」にしてみましょう。「次はおてて〜」「こちょこちょ〜」と声かけをしながら楽しい雰囲気で行うと嫌がりにくくなります。また、べたつきや冷たさが苦手な子どもには、手のひらで温めてから塗る・のびが良く素早く塗れる乳液タイプを試すなど、使いやすいテクスチャーを探してみてください。
Q5. 市販品と病院処方の保湿剤、どちらがいい?
毎日の保湿ケアには、市販の保湿剤を活用するのがベターです。病院で出されるヘパリン類似物質配合の保湿剤は、あくまで「医薬品」として治療を目的に作られており、血行を促す作用がある一方で、副作用のリスクも伴います。ワセリンについても、ダメージを受けた肌を外部から守る役割は果たしますが、赤ちゃんの肌が本来必要としている「水分・うるおい」を直接補ってくれるわけではありません。
処方薬はあくまでも肌トラブルが生じているときに使うもので、日常的・継続的に使い続けることは想定されていません。一方、市販の保湿剤は「化粧品」として分類されており、毎日使用することを前提に処方されています。とはいえ市販品であれば何でもよいわけではなく、赤ちゃんの肌への使用を前提に、保湿効果と低刺激性が確認されている製品を選ぶことをおすすめします。
Q6. 夏場も保湿は必要ですか?
必要です。夏場は、水分と油分をまとめて補給できるミルクタイプのローション(乳液)が扱いやすくおすすめです。さらっとした使用感でべたつきが少ないため、塗られるのを嫌がる子どもにも受け入れてもらいやすいのが魅力です。
9. 部位別・悩み別に詳しく知りたい方へ
監修:菊池 信太郎 先生
小児科専門医/小児呼吸器・発育発達・スポーツ医学を専門に診療。医療法人仁寿会 菊池医院 理事長・院長。
1996年東京慈恵会医科大学卒業。慶應義塾大学病院小児科、済生会宇都宮病院、国立成育医療センター呼吸器科を経て、2010年より菊池医院勤務。2014年院長、2015年より理事長。
日本小児科学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクター、日本医師会認定産業医。2013年 内閣総理大臣表彰(子ども若者育成・子育て支援功労者)。





