この記事でわかること
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赤ちゃん・子どものほっぺが赤くカサカサしているのは、すでに炎症を起こし始めているサインかもしれません。まだ肌のバリア機能が未熟なので、乾燥やよだれ、摩擦などの外的刺激によって赤みが生じている可能性があります。
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ほっぺの日ごろのケアは、拭いたらすぐ保湿が大切です。ぬらしたタオルで押さえ拭きしましょう。
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保湿ケアには、乳状ローションやクリームがおすすめです。水分(うるおい)と油分(バリア)をバランスよく補えます。
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「赤みがひどい」「ジュクジュクしている」場合は受診を検討しましょう。
監修:代田 佳恵(しろた よしえ)先生
助産師・看護師。 総合病院産婦人科勤務を経て、2003年に出張専門助産院「マミーズルームしろた」を開設。
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1.赤ちゃん・子どものほっぺが赤くカサカサ乾燥する原因

赤ちゃん・子どものほっぺが赤くなっていると、「暑いのかな?」「もしかして熱がある?」と不安になりますよね。
気温差があるときに一時的に赤くなる現象は、ほぼ心配はありません。(もちろん熱がある場合は早急に対応を!)
けれど、常に頬が赤い状態だったり、赤みに加えてカサカサしている場合、それは肌荒れのサインかもしれません。乾燥や何らかの外的刺激によって、肌がダメージを受けている可能性があります。「そのうち治るよね?」と放置せず、原因を早めに解消することが大切です。
■デリケートな肌の中でも、ほっぺは特に外的刺激を受けやすい
みずみずしく見える赤ちゃん・子どもの皮膚ですが、表皮の厚さは大人の約半分ほどしかありません。さらに、外部からの刺激を守るバリア機能も発達途中。乾燥によって肌が水分を失うスピードが速く、少しの刺激でも傷つきやすい、とても繊細な状態といえます。

また新生児期は、ママから受け継いだホルモンの影響で、頭皮やおでこなどは皮脂の分泌が盛んですが、他の部位は皮脂量がとても少ない時期が続きます。特にほっぺは、空気や外的刺激にさらされる面積が広いため、炎症を起こして赤みが起こりやすいのです。
赤ちゃん・子どもがほっぺに受ける刺激は主に以下が考えられます。
・外気による乾燥
おなかの中では乾燥知らずで過ごしてきた赤ちゃんですが、生まれたとたん一気に空気にさらされます。しかし肌は未熟なため、適切なスキンケアを行っていないと、ただでさえ少ないうるおいがどんどん逃げてしまうことに…。刺激に対しても敏感で、すぐに赤みやカサつきなどの肌トラブルが起こります。
・よだれ・離乳食
赤ちゃんにはよだれがつきものですが、よだれが肌に長い間残っていると、唾液に含まれる消化酵素が影響して皮膚が荒れてしまいます。これを「よだれかぶれ」と呼びます。
また離乳食が始まると、口周りや頬に食べこぼしがつきます。その際に肌が荒れていると、その隙間から食物がアレルゲン物質として入り込み、刺激を起こすことがあります。
・拭き取り時の摩擦
よだれや食べこぼしを拭き取る際に、ゴシゴシこするとデリケートな肌が傷ついてしまいます。
・寝具や衣服によるこすれ
赤ちゃんは一日中寝ているため、向き癖があったり、寝返りが始まって顔が横になると、ほっぺがふとんに当たってこすれ、赤みとなることがあります。
■寒暖差による赤みは心配なし
寒い場所から温かい場所へ移動すると、収縮していた毛細血管が一気に拡張します。赤ちゃんや子どもの皮膚は薄いので、その拡張した血管が透けてほっぺが赤く見えるケースもあります。
特に冬場、一時的に赤みが出るのはほとんどこのケースで心配はいりません。
2.きれいなほっぺを保つ3つの習慣

■<習慣①>汚れたらすぐに清浄→保湿
よだれや食べこぼし、涙や汗で顔が汚れたら、その都度きれいに拭いて保湿しましょう。
拭き方は必ず「押さえ拭き」です。 手口ふき(ウエットティッシュ)や、やわらかなタオルやコットンをぬらしてしっかり絞り、ポンポンとやさしく肌に当てて汚れを取ります。ポイントは、決してこすらないことです。乾いた布やティッシュでゴシゴシとこすって摩擦ダメージを積み重ねないように気を付けましょう。
拭いただけだと、肌のバリア成分が奪われたままの状態です。清潔になったらすぐに保湿剤を塗ってあげます。清浄と保湿をセットにして習慣化しましょう。
■<習慣②>1日2回は顔も体もしっかり保湿ケア
お風呂から上がったら5分以内を目安に、ほっぺを含む全身をしっとりと保湿してあげます。
そして朝にも、起きてお着替えするタイミングに保湿習慣をつけましょう。洗顔代わりにぬらしたタオルで押さえ拭きして、夜の間についた汗や涙、よだれ、ミルクなどの汚れをさっぱりきれいにしてから、保湿します。特に顔やほっぺは常に外気にさらされているため、朝の保湿ケアによって日中の刺激からしっかりと守ってあげたいものです。
■<習慣③>寝具は常に清潔に
赤ちゃん・子どものほっぺに長時間触れる可能性が高いのが寝具。汗やよだれ、涙、さらに夜間の授乳によるミルクこぼれなどで汚れていると、肌トラブルの原因となります。シーツなど顔周りのアイテムは肌触りのいい素材を選び、汚れたらすぐ洗濯を。ほこりやダニによるトラブルを防ぐためにも、なるべく清潔を保ちましょう。

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3.朝と晩!ほっぺを正しく保湿ケアしよう

■清潔にした肌に塗る
汚れた肌の上からでは、スキンケア成分は十分浸透しません。夜はお風呂で赤ちゃん用洗浄料を使いしっかり汚れを落としてから、朝はぬらしたタオルで清浄してから、保湿を行います。塗る大人の手も清潔にしましょう。
■たっぷりの量をこすらずに塗る
保湿剤はたっぷりの量を肌に乗せ、こすらずにいきわたらせましょう。量が少なすぎたり、擦り込んだりすると、それが摩擦となり逆に肌荒れの原因となることがあるので注意を。
顔を触られるのを嫌がる子もいます。保湿するときには語りかけながら行うのがおすすめです。やさしく手早くたっぷり塗って、最後は「きれいになったね」と声をかければ、楽しいふれあいの時間もになります。
▼赤ちゃんの全身の保湿についてはコチラの記事へ
赤ちゃん・新生児の保湿完全ガイド|おすすめの保湿剤の選び方と塗り方まとめ
4.ほっぺケアにおすすめの保湿剤は?
赤ちゃん・子どもの肌はバリア機能が未熟なため、大人のスキンケアには効果的な成分であっても刺激になることがあります。以下の点に注目して、赤ちゃんや子どもの肌にもやさしく低刺激で使い勝手のよいスキンケア製品を選びましょう。
■水分・油分を同時に与える乳状ローションやクリームが◎
肌の保湿には、「水分」でうるおいを与えるモイスチャライザー効果、それを「油分」で蓋をしてバリアを作り保護するエモリエント効果の両方が必要です。
うるおい成分とバリア保護成分がバランスよく配合されているのが、乳状ローション(乳液)やクリームです。肌にすっとなじんでしっとりモチモチの肌にしてくれるでしょう。乾燥しやすい部位には2つの重ねづけがおすすめ。ちなみにローション(化粧水)タイプは水分補給がメインなので、クリームとセットで使いましょう。
※ワセリンは「保護」の役割のみ
ワセリンは、肌の上に皮膜を作って、外部からの刺激を防ぐ保護の役割に優れていますが、肝心の水分補給ができません。基本の保湿は、乳状ローションやクリーム、ローションで行うことが大切。そのうえで、ワセリンは摩擦が気になるポイントに蓋をするイメージで使えます。
ワセリンにはベタつきがあり、寝具のほこりや空中のごみが付着したり、服や寝具を汚しやすいため、使い方にも工夫が必要です。
■赤ちゃん・子どもの顔にとって安全な成分かどうかをチェック
植物由来やオーガニックとうたっていると肌によさそうなイメージがありますが、赤ちゃん・子どもの未熟な肌にとっては、肌への刺激やアレルギーの原因となる可能性が指摘されています。香料・着色料・アルコール・パラベンなども刺激になりやすいので、これらの成分が配合されていない低刺激処方の製品を選びましょう。
顔やほっぺに塗る保湿剤は、赤ちゃんや子ども自身がなめてしまう可能性があります。口や目に入ることまで考えられているか、食物アレルギーの原因となる原料を使用していないか、各種アレルギーテスト実証済みか、なども選ぶ際のポイントになります。

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■肌の状態や時期に合わせて選ぶことも大切
赤ちゃん・子どもは新陳代謝が活発で肌の状態もどんどん変化していくので、そのときの肌の状態や月齢、季節によって、保湿剤の選び方や組み合わせを工夫したいものです。
例えば新生児期は、皮脂が多く脂漏性のトラブルが起こりやすいので、水分たっぷりの乳状ローションでのケアがおすすめ。生後3ヶ月以降は皮脂が減ってくるので、油分のあるクリームをプラスするとよいでしょう。
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肌の状態 ‧ 時期 |
おすすめの保湿剤 |
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新⽣児期(⽣後0~2ヶ月) |
額~Tゾーンの皮脂が多い時期なので、乳状ローションでケア |
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⽣後3ヶ月〜(⽪脂減少期) |
皮脂が減ってきて肌荒れしやすいため、クリームでのケアがおすすめ 乳状ローションを全体に塗った後、カサつきやすい部分にクリームを重ねても |
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乾燥する時期(秋・冬) |
⾼保湿・⾼バリアのクリームで顔全体をケア |
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よだれかぶれが気になる |
食事の前後やよだれを拭くたびに、頬を含む口周りをこまめにクリームでケア |
5.ほっぺの赤みが強くて心配…受診の目安は?
保湿ケアをていねいに行っても赤みがなかなか改善しない場合は、アトピー性皮膚炎などの肌の炎症の可能性があります。小児科や皮膚科の受診を検討しましょう。自己判断で市販薬を使用したり保湿ケアだけでなんとかしようとせずに、医療機関の正しい判断を仰いで適切に対応するのがおすすめです。
■ほっぺの赤みで受診を考えたいサイン
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清浄と保湿をきちんと行っても赤みやカサカサが改善しない
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同じ部位の肌荒れを繰り返している
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強いかゆみがあり、赤ちゃんや子ども自身でひっかいてしまう
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皮膚がジュクジュクしている、かさぶたがある
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赤みが顔だけでなく全身に広がっている
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赤みに加え発熱や発疹がある(りんご病などの疑い)
■小児科と皮膚科、どちらへ行くべき?
受診科の目安は以下です。迷う症状の場合、まずはかかりつけの小児科に相談するとスムーズです。
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皮膚科(小児皮膚科):皮膚の症状そのものを専門的に診てもらいたいとき
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小児科:発熱などの全身症状を伴うとき、かかりつけ医として継続的に診てもらいたいとき

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6.赤ちゃん・子どものほっぺについてよくある質問
1
ほっぺが赤いのは病気のサインですか?
寒い外から暖かい室内に入った場合などに一次的に赤くなる場合は、寒暖差による要因がほとんどです。赤くカサカサしている場合は、乾燥による炎症の始まりが考えられるので、保湿をていねいに行いましょう。ケアを続けても改善しない場合は受診をおすすめします。特に、赤みと共に発熱や発疹が現れた場合は、りんご病(伝染性紅斑)やその他の感染症の可能性があるので、速やかに小児科を受診してください。
2
ほっぺの保湿はいつまで続ければいいですか?
新生児期から継続的に保湿ケアが必要です。一度荒れてしまうと肌のバリア機能が低下し、改善する時間も手間もかかってしまうので、きれいな肌をキープすることを意識して続けましょう。
3
乾燥しがちなほっぺにはワセリンが一番有効では?
ワセリンは油分の膜を作るので、外部刺激からの保護の役割に優れています。ただし乾燥した肌には水分補給も必要なため、ワセリン単体のケアだけでは不十分です。基本の保湿ケアは、乳状ローションやクリームで水分と油分の両方をしっかり補給しましょう。そのうえで必要であれば部分的にワセリンを重ねてもよいでしょう。
4
よだれかぶれはどう予防すればよいですか?
よだれが出たらこまめに拭き取ることが大切です。ぬらしたタオルやコットンでやさしくポンポンと押さえ拭きしましょう。ゴシゴシこすると肌が傷つくので禁物です。拭いた後はすぐに保湿剤を塗りましょう。
5
ほっぺに赤みなどの肌トラブルが生じた場合、小児科と皮膚科のどちらを受診すればよいですか?
皮膚の症状のみであれば皮膚科(小児皮膚科)、発熱などの全身症状を伴う場合は小児科を受診するとよいでしょう。迷ったときはかかりつけの小児科に相談し、必要に応じて皮膚科を紹介してもらうのもひとつの方法です。
監修:代田 佳恵(しろた よしえ)先生
助産師・看護師。 総合病院産婦人科勤務を経て、2003年に出張専門助産院「マミーズルームしろた」を開設。
渋谷区を中心に、母乳相談、乳房ケア、育児相談、産前産後ケアを行い、これまでに2万人以上の親子を支援している。日本マタニティヨーガ協会認定インストラクター、ベビーマッサージ認定講師、思春期保健相談士などの資格を有し、性教育講師や新生児訪問員としても活動。妊娠期から子育て期まで、一人ひとりの家族に寄り添う支援を大切にしている。








