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ベビー(赤ちゃん)

最終更新日:2026.04.08

監修:馬場 直子先生
著者:株式会社ナチュラルサイエンス

赤ちゃん・子どもの日焼け後ケア!赤み・黒くなる肌への正しい対処法と保湿

赤ちゃん・子どもの日焼け後ケア!赤み・黒くなる肌への正しい対処法と保湿

この記事のポイント(まとめ)

  • 日焼けは「軽度のやけど」。まず患部を冷やして炎症を抑えることが最優先。
  • ほてりが引いたら低刺激・無香料・アルコールフリーの保湿剤でたっぷり保湿する。
  • 水ぶくれ・発熱・強い痛みが続く場合は迷わず小児科・皮膚科を受診。
  • 肌が黒くなるのは正常な防御反応。ただし、紫外線ダメージは蓄積されるため予防は必要。
  • アロエジェルや馬油などが使われることもあるが、子どもの肌には注意が必要なことも。赤ちゃんや子どものデリケートな肌には低刺激の保湿剤を選んで。

夏のお出かけや公園遊びの後、赤ちゃんや子どもの肌が真っ赤になってしまった経験はありませんか?「少しくらい大丈夫」と思ってしまいがちですが、油断は禁物。赤ちゃんや子どもの肌は大人よりも薄く、紫外線のダメージを受けやすいのが特徴です。

この記事では、日焼け後の応急処置から保湿ケア・受診の目安・肌が黒くなる理由まで、ママ・パパが知りたい情報を解説します。

監修:馬場 直子先生

馬場直子先生

皮膚科専門医/小児皮膚疾患を専門に診療。乳児湿疹・アトピー・スキンケア指導に多数の実績。

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1. 【緊急】赤ちゃん・子どもが日焼けした!まずは「冷やす」が鉄則

日焼けして赤くなった子供の肌

赤みが残った日焼けは、医学的には「軽度のやけど(熱傷)」に分類されます。紫外線を浴びた皮膚は炎症を起こしており、放置すればダメージが残ります。赤みが気になったり、熱をもっていたりするときは、できるだけ早く患部を冷やすこと。焦らず落ち着いて対処しましょう。

■ 正しい冷やし方:3つのステップ

1流水または濡れタオルで患部を冷やす

水道水で冷やし続けるか、清潔なタオルを水(または常温の水)で濡らし、患部に当てます。タオルが温まったら冷やし直す…を繰り返し、15〜20分程度続けましょう。

2保冷剤を使う場合はタオルで必ず包む

保冷剤を直接肌に当てると凍傷になる危険があります。必ずタオルや布で包んでから使用してください。

3日焼け止めをやさしく洗い流す

もし日焼け止めを塗っていた場合は、ほてりが収まってからやさしく洗い流しましょう。ゴシゴシこすると摩擦で肌がさらに傷つきます。泡立てた低刺激の洗浄料で包み込むように洗うのがポイントです。

⚠️ これはNG!やってはいけないこと

  • 氷を直接当てる…凍傷につながるリスクがあります
  • 熱いお風呂にすぐ入れる…炎症が悪化します
  • 炎症中すぐにローションを塗る…刺激になることがあります
  • 「少しくらい大丈夫」と放置する…水ぶくれ・皮むけのリスクが高まります

2. 赤み・ほてりが引いた後は?「保湿」で肌バリアを回復

冷やして炎症が落ち着いたら、次のステップは保湿です。日焼けした肌は紫外線によってバリア機能がダメージを受け、通常よりはるかに乾燥しやすい状態になっています。

「日焼け=乾燥」くらいのイメージで覚えておいてください。しっかり保湿することで、ヒリヒリ感・皮むけ・痒みを最小限に抑え、肌の回復を助けることができます。

■ 日焼け後の保湿3大ルール

1低刺激・アルコール無添加・無香料の保湿剤を選ぶ

日焼け後の肌は敏感になっているので、必ず低刺激性のものを選びましょう。

2いつもの2倍を目安に、たっぷりと塗る

日焼け後の肌は、紫外線によって角層がダメージを受けバリア機能が低下しています。ジュクジュク水ぶくれなどの炎症が起きていない場合は、すり込まずに均一にのせるようにたっぷり保湿することが大切です。

3お風呂上がりにできるだけ速やかに保湿

入浴後、肌の水分は急速に蒸散します。日焼けでただでさえ乾燥しやすい肌の、さらなる乾燥を防ぐために、入浴後はなるべく早めに全身に保湿ケアを行ってください。

■ アロエジェル・馬油は、赤ちゃんへの使用には注意を

「日焼けにはアロエが効く」「馬油を塗ると良い」という話を聞いたことがあるかもしれません。これらが支持される理由は、軽い炎症を抑える作用と、保湿効果があるとされるからです。

ただし、赤ちゃんや子どもへの使用には注意が必要です。子どもの肌に広く塗ると、かぶれを起こす可能性もあります。また、アロエジェルや馬油だけで選ぶと、アルコール(エタノール)や香料、着色料が配合されているものもあり、炎症中の敏感な肌にはかえって刺激になることもあります。

より安全な選択肢として、低刺激・アルコール無添加・無香料の敏感肌向け保湿剤を推奨します。成分が明確で、赤ちゃんや子どものデリケートな肌に配慮した製品を選ぶことが大切です。

■ 日焼け後のお風呂はどうする?

炎症が強い間は、ぬるめのシャワー(38℃以下)で軽く流す程度にとどめましょう。熱いお湯は炎症を悪化させます。ボディソープは低刺激の洗浄料を選び、こすらずに泡で包むように洗ってください。

赤みやほてりがほぼなくなったら、通常のお風呂に入っても問題ありません。入浴後は必ず保湿を忘れずに行いましょう。

3. 病院へ行くべき?受診の目安となる症状(水ぶくれ・発熱)

日焼けによってできた水ぶくれ

※出典:「外来でみる子どもの皮膚疾患」馬場直子著 診断と治療社より引用

日焼けの多くは家庭でのケアで回復しますが、以下の症状が見られる場合は迷わず小児科または皮膚科を受診してください。

症状 考えられる状態
水ぶくれ(水疱)ができている II度やけど相当。自分でつぶさないこと
発熱(38℃以上)を伴う 全身への炎症反応・熱中症の合併も考慮
長時間赤ちゃんの機嫌が悪い、痛がっている 重度の日焼け・感染の疑い
ほてりが半日以上引かない 炎症が深部まで達している可能性
皮膚がただれ・膿が出る とびひ等の細菌感染の疑い
赤みの面積が大きい・長引く(赤くなった面積が子どもの手のひらより大きい) やけどの面積が広いと重症化の可能性あり

「とびひ(伝染性膿痂疹)」への悪化に特に注意が必要です。日焼けで傷ついた皮膚に細菌が入り込むと、とびひを引き起こすことがあります。水ぶくれがある場合は絶対に自分でつぶさず、清潔なガーゼで保護して受診しましょう。

4. 日焼けで肌が黒くなるのはなぜ?元の色に戻るまでの期間

「子どもの肌が黒くなってしまった!」と心配されるママ・パパも多いですが、黒くなること自体は正常な肌の防御反応です。今後は真っ黒になる程の日焼けは避けることをおすすめしますが、「黒くなってしまった!」と焦る必要はありません。

■ 日焼けの種類について

日本語の「日焼け」には二つの意味があります。

  • 赤くなる【サンバーン】=紫外線による直後の皮膚の炎症・やけど状態
  • その数日後に、皮膚が黒っぽくなる【サンタン】=サンバーンによって起こるメラニン色素の増加
サンバーンとサンタンの違い

※サンバーンとサンタンの違い/出典:紫外線環境保健マニュアル2020 環境省
https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf

■ 黒くなる仕組み(メラニンとターンオーバー)

紫外線を浴びると、皮膚の細胞(メラノサイト)がメラニン色素を生成します。紫外線によるダメージから皮膚を守るための防御反応です。

一方、子どもの肌のターンオーバー(肌の新陳代謝)は大人より活発です。乳幼児では約14〜28日、幼児〜小学生では約28日サイクルで皮膚が生まれ変わります。保湿を続けていれば、自然と色は薄れていきます。

■ 黒みが戻る目安の期間

日焼けの程度 黒みが戻る目安
軽度(少し赤くなった程度) 1〜2週間程度
中程度(赤みが数日続いた) 1〜2カ月程度
重度(水ぶくれ・皮むけを伴う) 2〜3カ月以上(個人差あり)

十分な保湿と紫外線対策を続けることが、肌の回復をしっかりサポートすることにつながります。焦らず、保湿を続けてあげましょう。

5. 顔・体・頭皮…部位別の日焼け後ケアポイント

日焼けしやすい部位はそれぞれ特徴があります。部位に合わせたケアで、より早い回復をサポートしましょう。

■ 顔(ほっぺた・鼻・額)

炎症が強い場合は、身体と同様にまず冷やすことを優先してください。流水で冷やすのが難しい場合は、濡らしたタオルや、タオルで包んだ保冷剤を上手に活用しましょう。その後はたっぷり保湿ケアを。

■ 体(腕・背中・おなか)

広い面積が日焼けしているときは、全体にたっぷりと保湿剤を塗ります。衣服の摩擦が気になる場合は、縫い目を外側にするなど刺激を避けて、通気性の良い柔らかい素材の服を着せましょう。皮むけが始まっても無理にはがさないこと。自然にはがれるのを待ちましょう。

■ 頭皮

頭皮の日焼けはケアが難しいですが、シャンプー後に低刺激の保湿ミルクやローションを頭皮にも薄く塗ると炎症が和らぎます。シャンプーは大人用のものだと、香料や着色料が含まれていることも多く、デリケートな状態の頭皮には刺激になることもあります。日焼けをしてしまったときこそ、シャンプーも低刺激のものを使い、低刺激の頭皮用うるおい美容液を使うのもおすすめです。頭皮の皮むけが起きたときも、肌と同様、無理にはがさないようにしてください。

■ 唇・耳

唇がひびわれたり皮がむけた場合は、低刺激のリップクリームで保護しましょう。耳はやけどしやすい部位のため、忘れずに保湿と日焼け止めの塗布を。

6. 日焼け後のデリケートな肌におすすめの低刺激ローション

日焼け後の肌は通常よりずっと敏感です。保湿剤を選ぶ際は以下のポイントを確認しましょう。

■ 保湿剤を選ぶ際の4つのポイント

  • アルコール無添加(エタノール不使用):炎症中の肌への刺激を防ぐ
  • 無香料・無着色:デリケートな肌への刺激を防ぐ
  • 低刺激処方・敏感肌向け:赤ちゃん・子ども向けに設計されていると安心
  • 保湿成分が豊富(セラミド・ヒアルロン酸など):バリア機能の回復をサポート
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7. 次は焼かない!日焼け止めの正しい塗り直しテクニック

日焼け後ケアが一段落したら、「次は焼かせない」ための対策を始めましょう。特に日焼け止めの塗り直しは、多くのママ・パパが見落としがちなポイントです。

■ 塗り直しの基本ルール

  • 2〜3時間おきに塗り直す(汗をかいたら・水に入ったら即塗り直しが基本)
  • 毎回たっぷりと(少量では効果が半減する)
  • 日陰・帽子・ベビーカーの日よけと組み合わせるとさらに効果的

■ 赤ちゃんへの日焼け止めの選び方

  • SPF15〜20・PA+〜++程度が赤ちゃんには適切(日常使いの際は、過度に高い数値は必要ありません)
  • 紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)タイプは肌への刺激が少ないのでおすすめ
  • 赤ちゃん用・敏感肌用の製品を選ぶ

日焼け止めの選び方・塗り方について詳しくは【皮膚科医監修】赤ちゃんの日焼け止めはいつから? 乳児から使える日焼け止めの選び方もあわせてご覧ください。

監修:馬場 直子先生

馬場直子先生

皮膚科専門医/小児皮膚疾患を専門に診療。乳児湿疹・アトピー・スキンケア指導に多数の実績。

神奈川県立こども医療センター 皮膚科

1983年滋賀医科大学卒業。横浜市立大学皮膚科講師を経て、1994年神奈川県立こども医療センター皮膚科医長、2002年より神奈川県立こども医療センター皮膚科部長(2024年より非常勤)。横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本小児皮膚科学会運営委員・学術委員・学校保健委員、日本臨床皮膚科医会会員。

著者:株式会社ナチュラルサイエンス

生まれたての赤ちゃんから敏感肌の大人まで、家族みんなで使える低刺激スキンケア「ママ&キッズ」を製造・販売。こちらの公式コラムでは、ママやパパ、ベビー&キッズのスキンケア・美容・健康の情報をお届けしています。

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