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ベビー(赤ちゃん)

最終更新日:2026.06.22

監修:馬場 直子先生(神奈川県立こども医療センター皮膚科)
著者:株式会社ナチュラルサイエンス

赤ちゃん・子どものあせも対策|治し方と予防【医師監修】

赤ちゃん・子どものあせも対策|治し方と予防【医師監修】

赤ちゃん・子どものあせも(汗疹)は、汗の停滞や摩擦によって引き起こされる皮膚トラブルです。正しいスキンケアと環境づくりで予防・改善できますが、かきこわすと「とびひ」などに悪化することもあるため、早めのケアと適切な受診判断が大切です。

この記事でわかること

  • あせもの原因は「汗を肌に放置すること」。汗をかくこと自体は、体温調節の大切なメカニズム
  • 大切なのは「汗は自然にまかせてかかせる」×「かいた汗をすぐにやさしくケアする」×「保湿でバリア機能を守る」の3本柱
  • 汗をかいたまま肌に放置すると、たとえ数分であってもあせもができてしまうことも。こまめな汗のケア+毎日の保湿が予防の基本
  • かきこわすととびひ(伝染性膿痂疹)などの新たな皮膚炎につながることがある。ぶつぶつしたあせもの周りが水ぶくれになったら、自己判断せず早めに受診を
  • 乳児湿疹・アトピーとの見分けは専門家でも難しい場合も。「なかなか治らない」「繰り返す」場合は皮膚科・小児科へ

⚠️ ご注意

本記事は一般的な情報提供を目的としており、症状の診断・治療を目的とするものではありません。気になる症状は必ず医師にご相談ください。

監修:馬場 直子先生(神奈川県立こども医療センター皮膚科)

馬場直子先生

皮膚科専門医/小児皮膚疾患を専門に診療。乳児湿疹・アトピー・スキンケア指導に多数の実績。

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1. 赤ちゃん・子どものあせもとは?できやすい理由

あせもができている子どもの背中

■ そもそも「あせも(汗疹)」とは

あせも(汗疹・かんしん)とは、大量の汗によって皮膚の角層がふやけ、汗の出口(汗管)が詰まり、汗が皮膚の内側に漏れ出して炎症を起こした状態のことです。

まず知っておきたい大切なことがあります。汗をかくこと自体は、悪いことではありません。汗には体の熱を外に逃がし、体温を下げるという大切な役割があります。赤ちゃんが元気に動いたり泣いたりして汗をかくのは、体温調節機能が健全に働いている証拠です。幼少期にしっかり汗をかいて汗腺を発達させることは、すこやかな体の成長のためにとても重要でもあります。

注意したいのは、「かいた汗をそのまま肌の上に放置すること」です。

汗をかくこと自体は、角層が潤い、皮膚温を下げ、皮膚表面の細菌を減らす成分もあるので良いことです。しかし、時間がたつと汗の成分が変わって今度は細菌やカビが増えたり、痒みが増したり、ふやけてバリア機能が低下したりします。また水分だけが蒸発して汗が濃縮され粘稠になると、汗の出口が詰まりやすくなり、よりあせもができやすくなります。

■ 赤ちゃんにあせもができやすい理由

赤ちゃんは、大人に比べて次のような特徴があるため、あせもになりやすいのです。

  • 汗腺の数は大人とほぼ同じなのに、体が小さいため体表面積あたりの汗腺密度が高く、発汗しやすい
  • 皮膚が薄くバリア機能が未熟なため、汗の刺激を受けやすい
  • 首が短く手足が短いため体に熱がこもりやすく、新陳代謝も活発でとても暑がり
  • 自分で汗を拭くことができないため、汗が長時間肌に残りやすい
  • おむつや衣服で体が覆われている部分に蒸れた環境が生まれやすい

■ あせもができやすい部位

頭・顔・首・髪の生え際・わきの下・肘の内側・膝の裏・背中・おなか・股・おしりなど、汗腺が多く汗が溜まりやすい場所に集中します。

赤ちゃんが汗をかきやすい部位

2. あせもの種類と症状:白いあせも・赤いあせも・汗かぶれの違い

あせもは皮膚のどの深さに汗が詰まるかによって、主に2種類に分かれます。

種類 見た目 かゆみ 詰まる場所 特徴
水晶様汗疹(白あせも) 透明〜白い小さな水ぶくれ ほぼなし 皮膚の表面(角層) 比較的軽症。数日で乾いて自然に消えることが多い
紅色汗疹(赤あせも) 赤い小さなポツポツ(1〜3mm) 強い 表皮のやや深い部分 一般的に「あせも」と認識されるもの。かゆみでかきこわし、とびひ等に発展するリスクがある

一般的に「あせも」とイメージされるのは紅色汗疹(赤あせも)で赤いブツブツが現れる症状です。かゆみが強いため、赤ちゃんが激しく掻いてしまいやすく、注意が必要です。

汗かぶれ(汗荒れ)」とは「汗疹性湿疹」のことです。あせもをかいてしまって、湿疹に変化してしまったものを言います。単なる汗疹とは言えなくなりますし、区別はできます。しっかりステロイドのような抗炎症薬で治す必要があります。

⚠️ 自己診断にご注意ください

湿疹が起こると、写真等を検索して判断しようとする方も多いですが、見た目だけでの自己診断はできません。誤った対処は、症状を悪化させることがあります。あくまで「受診前の参考情報」ととらえて、必ず医師にご相談ください。

3. 乳児湿疹・アトピーとの違いと見分け方

赤ちゃんの肌トラブルは種類が多く、見た目が似ている場合もあります。以下の表は目安として参考にしてください。確実な判断には医師による診察が必要です。

症状 主な原因 できやすい部位 見た目の目安
あせも(紅色汗疹) 汗管の詰まり 首・わき・背中・股など 赤い小さなポツポツ、かゆみあり
乳児湿疹(脂漏性皮膚炎) 皮脂の過剰分泌 頭・顔・眉まわり 黄色みのあるかさぶた状
乳児アトピー性皮膚炎 アレルギー・肌質 顔・肘の内側・膝の裏 赤み・ガサガサ・かゆみ・繰り返す
おむつかぶれ おむつ内の摩擦・蒸れ おしり・股 おむつが当たる部分の赤み
汗かぶれ 汗の成分による刺激 首・わきなど 広範囲の赤みや湿疹

「いつも同じところに繰り返す」「なかなか治らない」「一度治ったのにまた同じ症状が出る」という場合は、アトピー性皮膚炎など他の皮膚疾患の可能性もあります。早めに専門医へご相談ください。

4. 部位別ケア:首・顔・背中・お腹・足のあせものケア

■ 首まわり

赤ちゃんの首はしわが深く、汗・汚れが溜まりやすい構造になっており、最もあせもができやすいと言われています。

  • 汗をかいたら、やわらかいおしぼりでやさしく押さえるように拭く(ゴシゴシこすらない)
  • お風呂では指を使って首のしわを広げ、奥まで丁寧に泡で洗う
  • 入浴後は首のしわの奥まで保湿する
  • 衣類の衿が首に密着しすぎていないか確認する
赤ちゃんの保湿をする母親の手

■ 顔(おでこ・頬)

赤ちゃんはもちろん、子どもの顔(おでこ・鼻・頬)にもあせもはできやすい部位です。

  • 汗が流れてきたら、やわらかいガーゼやおしぼりでそっと押さえて吸収させる
  • 顔も1日1回は泡でやさしく洗い、汚れを落とす
  • 洗顔後は顔にも保湿を忘れずに
洗顔する赤ちゃん

■ 背中

赤ちゃんだけでなく、子どもの背中もあせもができやすい場所です。特に寝ている間に大量の汗をかくため、蒸れやすくなります。

  • 寝具は通気性・吸湿性の良い素材(綿素材など)を選ぶ
  • 防水シーツは、汗の水分を吸収してくれず、あせもの原因になることがあるため使わない方がよいでしょう。布団が汚れるのが心配な場合は、肌触りのよいバスタオルをお布団の上に敷くのがおすすめです
  • 着せすぎに注意。背中に手を入れてみて、しっとりしていたら着せすぎのサインです
背中の保湿をする赤ちゃん

■ お腹・股・おしり(おむつまわり)

おむつに触れる部位もあせもができやすい場所です。おむつを長時間変えない、夏場同じおむつを履き続けるなどの行為はあせもの原因となります。

  • おむつはこまめに替えて清潔を保つ
  • おむつ交換のたびに、汗・汚れをしっかりふき取り、保湿ケアも行う
  • パンツ型おむつはウエストのギャザーの密着が蒸れ・かゆみの原因になることも。テープ型おむつは、夏場のパンツ型より熱がこもりにくい場合がある
背中の保湿をする赤ちゃん

■ 足(足首・膝裏・太もものくびれ)

靴下や靴で覆われる足部分もまた、あせものできやすい部位です。寒くない場所では、はだしでいることをおすすめします。
衣服の厚着で温めすぎないようにしましょう。また、お風呂のときや保湿ケアのときは、関節のシワをのばして内側も指を挟み込むようにして丁寧に行うことが大切です。

赤ちゃんの脚を保湿する様子
  • 室内では靴下やレッグウォーマーはいりません。室内ではだしが理想的
  • 子どもの手足の先が冷たいのは正常です。手足から体の熱を放出しているため、「冷たいから温めてあげよう」と厚着させると体温が上がり、かえってあせもの原因になります

5. 今日からできる予防:「一気に大量の汗をかかせない」衣類・寝具・室温管理

あせも予防には、ケアと同じくらい「不要な汗をかかせない環境を整える」ことが重要です。これは「汗をかかせない」ということではなく、衣服や室温によって必要以上の汗をかかせないという意味です。

■ 衣類の選び方

ポイント 内容
素材 ・綿(コットン)素材でやわらかく吸湿性・通気性の高い素材を。
・ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は汗を吸いにくい
枚数 ・夏の基本は「Tシャツ1枚+半ズボン」
・室内なら肌着なしでOK
・ノースリーブはわきの下に汗がたまりやすいので要注意
重ね着 ・重ね着は熱をこもらせる
・上はTシャツか肌着1枚が目安
ロンパース ・上下一体型は熱がこもりやすい
・生後4カ月以降は上下別れた服を着せるなど、通気性や調整のしやすさを考慮
着替えのタイミング ・汗で服が湿ったらこまめに着替えさせる

なぜロンパースは熱がこもりやすい?

上下一体型の服は体全体を覆い熱がこもりやすいため、特に暑い季節は体温が上がりやすくなります。手足から体の熱を放出する赤ちゃんの体の仕組みを考えると、手足が出やすい通気性のよい服装を選ぶことがあせも予防につながります。

肌着とロンパースを着たときの体温の比較

■ 寝具の見直し

  • 防水シーツは通気性の低いものは蒸れやすいので使わないか、使用する場合は上に吸湿素材を重ねる
  • シーツ・布団は綿素材が基本
  • エアコンは夜もつけたままにして、朝まで22〜24℃の室温を保つようにしましょう(おやすみタイマーは使わない)
  • 子どもが夜にタオルケットを蹴飛ばしていたら、それは暑がっているサイン。かけ直さずそのままにしてあげる方が快適に眠れます

■ 室温・湿度の管理

  • 室温は22〜24℃、湿度は50〜60%を目安にする
  • エアコンや扇風機の風が赤ちゃんに直接当たらないよう調整する
  • 扇風機で空気を循環させ、冷気が1か所にかたまらないようにする
  • ベビーカー・チャイルドシートも高温になりやすいため、保冷シートや日除けを活用する

6. あせもケアの基本4ステップ:拭き取り・シャワー・洗い方・保湿

■ STEP1. 汗をかいたら「やさしく押さえ拭き」

汗を肌の上に放置すると、皮脂と混じって肌への刺激となり、わずか10分であせもができてしまうこともあります。汗をかいたらすぐにケアすることが大切です。

赤ちゃんの口元をおさえ拭きする様子
  • やわらかいおしぼりやウェットティッシュで、汗をおしぼりにうつすように押さえ拭きする
  • ゴシゴシこするのはNG。摩擦で肌を傷める原因になります
  • ガーゼや乾いた布を使うときはやさしく、押さえ拭きをする
かゆみ・ムズムズが気になりだしたときに
ママ&キッズ 薬用スキンコントロールローション
ママ&キッズ

薬用スキンコントロールローション

あせもによるかゆみ・ムズムズが気になりだしたとき、冷蔵庫で冷やしてスプレーするとよりさわやかに使えます。肌のバリア機能を整えながら、炎症を防ぐ薬用ローションです。

  • 汗をきれいにした後(拭き取り・シャワー後)に肌にスプレー
  • その後にベビーミルキーローションでの保湿もプラスして

薬用スキンコントロールローションを購入する
ママ&キッズ 薬用スキンコントロールローション
ママ&キッズ

薬用スキンコントロールローション

あせもによるかゆみ・ムズムズが気になりだしたとき、肌のバリア機能を整えながら炎症を防ぐ薬用ローションです。

  • 汗をきれいにした後(拭き取り・シャワー後)に肌にスプレー
  • その後にベビーミルキーローションでの保湿もプラスして

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外出先での汗ケアに
ママ&キッズ ベビースキンフレッシュナー
ママ&キッズ

ベビースキンフレッシュナー

シュッとスプレーして、やわらかい布で押さえ拭きするだけで、汗の成分や汚れをするんとやさしく落とすことができます。おしりの汚れ拭き取りミストとしても使えるため、外出中のこまめなケアに大変便利です。

  • 外出中のこまめな汗ケアに
  • おしりの汚れ拭き取りミストとしても使える

ベビースキンフレッシュナーを購入する
ママ&キッズ ベビースキンフレッシュナー
ママ&キッズ

ベビースキンフレッシュナー

シュッとスプレーするだけで汗の成分や汚れをやさしく落とせます。外出中のこまめなケアに便利です。

  • 外出中のこまめな汗ケアに
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■ STEP2. たくさん汗をかいたときは「シャワー」で流す

汗をたくさんかいたときは、シャワーで流すのが効果的です。

  • 洗浄料(ヘアシャンプー・ボディシャンプー・全身シャンプー)を使うのは1日1回まで。日中のシャワーはぬるめのお湯だけで十分です
  • 洗浄料を使いすぎると肌を乾燥させる原因になります。汗だけなら、シャワーで十分きれいに落とせます
  • お湯の温度は38〜39℃のぬるめに設定

■ STEP3. お風呂では「やさしい泡洗い」で清潔に

1日1回のお風呂では、洗浄料を使って汗・汚れを丁寧に落とします。

  • ベビー用洗浄料をよく泡立て、手のひらで泡を転がすようにやさしく洗う(ガーゼ・スポンジは使わない)
  • 首のしわ・わきの下・ひじの内側・ひざの裏・股など汗が溜まりやすい場所は、指を使ってしわを広げ奥まで洗う
  • すすぎは丁寧に。洗浄料が肌に残ると刺激になるため、しわも広げながらしっかり流す
  • タオルは肌を押さえるように水分を拭き取る(こすらない)

■ STEP4. 拭いた後・入浴後は「すぐに保湿」

汗を拭いたり、シャワーや入浴の後は、肌のうるおいが奪われています。肌をキレイにするたびに、必ず保湿ケアをセットで行いましょう。

  • 入浴・シャワー後は5分以内を目安に全身へ保湿を。少なすぎるとバリア効果が不十分になるので、保湿はたっぷりと行いましょう
  • 汗を押さえ拭きした後も、保湿をプラスするとより効果的
毎日の全身保湿に
ママ&キッズ ベビーミルキーローション
ママ&キッズ

ベビーミルキーローション

スーッとのびてベタつかない全身用保湿乳液。入浴後・シャワー後・汗を拭き取った後の保湿ケアに。あせも予防のバリア機能ケアとして、朝晩の毎日のルーティンとして使っていただけます。

  • 低刺激・無香料・無着色
  • 食物アレルギー(25品目)テスト済
  • 新生児での使用テスト済

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ママ&キッズ ベビーミルキーローション
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7. あせもに保湿が必要なワケ:バリア機能を整えるスキンケア

赤ちゃんと大人の肌の水分量比較グラフ

「あせもなのに保湿が必要なの?」と思われるかもしれませんが、あせものケアの後に保湿は欠かせません。

夏の子どもの肌水分量は、汗をかくため冬よりは多いのですが、保水力が弱く、時間が経てばすぐに乾燥してしまいます。こまめに汗を拭いたり洗い流したりすることで、一層乾燥してしまうことも。赤ちゃんの肌は常に乾燥しがちで、冷房・紫外線・汗の蒸発など夏にも肌を乾燥させる要因がたくさんあります。

バリア機能が低下した肌では、外部刺激を受けやすくなり、様々なかぶれ(接触皮膚炎)や、とびひ、水いぼなどの感染症、アトピー性皮膚炎、経皮感作による食物アレルギーなどにつながってしまうかもしれません。なので、あせものケアをした後は必ず保湿をすることが必要なのです。

■ 保湿のポイント

  • 全身の保湿ケアは朝晩2回行う
  • 保湿の量が少ないと効果が少ないため、たっぷり量を使う
  • 保湿の際は少量をゴシゴシ擦り込むのではなく、一方向にすーっと伸ばすように塗る
  • 汗を拭いたり流したり、肌を拭くたびに、必ず保湿ケアをセットで行う

8. 赤ちゃん・子どものあせもに薬は必要?市販薬・処方薬の考え方

軽いあせも(白あせも・かゆみの少ない軽度の赤あせも)は、スキンケアと環境調整で改善もあります。ただし、赤ちゃん・子ども・幼児を問わず、ぶつぶつが出た時に見た目だけでママやパパが「あせも」と判断することはできません。また、「このくらい…」と放置することで、かゆみが強くでてかきこわしてしまう場合や、症状が悪化・長引く場合があります。まずは皮膚科を受診するようにしましょう。市販薬も多くありますが、月齢や症状、使用頻度に注意が必要です。まずは医療機関で適切な診断をうけることをおすすめします。

⚠️ ステロイド薬の使用について

ステロイド薬は医師の指示のもと使用するのが基本です。「ステロイドは怖い」と感じるパパ・ママも多いですが、医師の指示通りに適切な期間・量を使用することで、早期に炎症を抑えお子さんの苦痛を和らげることができます。自己判断で量を減らしたり途中でやめたりせず、処方された通りに使用しましょう。

9. 病院に行くタイミング:月齢別・症状別の受診目安

「たかがあせも」と思って放置しがちですが、かきこわすととびひ(伝染性膿痂疹)などの新たな皮膚炎につながることがあります。ぶつぶつが出たら、自己判断せず早めに皮膚科・小児科を受診しましょう。

■ 早めに受診を(受診目安チェックリスト)

以下のいずれかに当てはまる場合は、小児科または皮膚科への受診をおすすめします。

受診目安チェックリスト

  • 症状が数日たっても改善しない
  • ぶつぶつが広範囲にでている
  • じゅくじゅくしている・膿が出ている
  • かゆみが強く、かきこわして傷になっている
  • 発熱がある(特に新生児・乳児は要注意)
  • 機嫌がとても悪い・ぐったりしている
  • あせもなのか別のトラブルなのか判断できない

■ 月齢別のポイント

新生児〜生後3カ月(特に生後1カ月はとくに注意)

肌が特に薄く、バリア機能が低い時期です。とくに新生児期は、乳児脂漏性湿疹や乾燥性の湿疹など、他の原因でも湿疹が出やすい時期です。誤った自己判断で肌荒れが悪化することもあるので、湿疹が気になる場合は早めに医師へご相談ください。

生後4カ月〜1歳(乳児期)

よく動くようになり、汗もたくさんかき始める時期です。乳児は体温調節が未熟なため、衣服・室温の管理が特に重要です。「大人より1枚少ないくらい」を目安に、衣服の着せすぎに注意しましょう。スキンケアの習慣をしっかり作りつつ、湿疹が出た時は早めに受診を。

1〜2歳(幼児期)

幼児は活発に動き回り、大量に汗をかきやすい時期です。汗をかいたまま放置しないように、汗拭きタオルやお着換えは多めに持ち歩きましょう。

3歳以上(幼児〜学童期)

園や学校生活が始まると、なかなか日中の汗ケア・スキンケアが難しくなります。1日の汗の刺激から肌を守るためにも、朝の全身保湿を忘れずに。夜も関節のシワの間まで丁寧に洗って、保湿ケアを行ってください。子どもがぼりぼりとかいている様子があったら、すぐに肌を観察し、湿疹が起きている場合は早めに受診しましょう。

■ 受診前に準備しておくと役立つこと

  1. いつ頃から症状が出たか
  2. 症状の出ている部位
  3. 症状の写真(スマホで撮影しておく)
  4. 使用しているスキンケア商品名
  5. 最近の衣類・洗剤の変更など環境の変化

10. 赤ちゃん・子どものあせもについてのよくあるQ&A

Q1. 新生児・生後1カ月のあせも、どうケアすればいいですか?

新生児期・生後1カ月頃はとくにデリケートな時期です。汗をかかない快適な室温と衣服の調整を。沐浴後に全身に保湿を行うという、基本のスキンケアを丁寧に続けましょう。首のしわに汗や汚れが溜まりやすいため、しわの奥まで優しく洗うことを意識してください。

Q2. 赤ちゃんの首のあせもが治りません。どうすれば?

何日も続く肌トラブルは、必ず受診を。首はしわが深く、汗や汚れが残りやすい場所です。肌トラブルの予防のためには、お風呂でしわの奥まで丁寧に洗い、入浴後はしわの奥まで保湿することを意識しましょう。衣類の衿の素材や擦れが、首の肌の刺激になっていないか確認することも大切です。

Q3. 乳児湿疹とあせも、どうやって見分けますか?

乳児湿疹は、乳児期に出る湿疹の総称です。あせもも含め、原因によって治療方法も異なります。自己判断で誤ったケアをするのはNGです。湿疹が出たら早めに受診して適切な治療をおこなうことが、赤ちゃんの負担も少なく、早く治すことにつながります。

Q4. 1歳・2歳の子ども・幼児になってもあせもを繰り返します。なぜですか?

幼児期は活発に動くためあせもができやすいですが、繰り返す場合はアトピー性皮膚炎など他の疾患が隠れている可能性があります。皮膚科への相談をおすすめします。

Q5. 汗をかくとあせもができるなら、汗をかかせない方がいいですか?

いいえ。汗をかくこと自体は体温調節のために大切であり、汗をかく行為を避けるべきではありません。問題は「汗を肌に放置すること」です。汗をかいたらすぐにやさしくケアすること、そして衣服・室温の工夫で汗をかかせすぎないことがポイントです。

Q6. あせもがあっても保湿していいですか?

まずは、汗を濡れタオルでそっと拭き取ったり、洗い流したりして汗を取り除いてから、保湿してください。ジュクジュクとした炎症がある場合は、その部位への保湿ケアを避けましょう。受診時にお医者さんに確認して、スキンケアをしてもOKという場合は、まず汗をきれいにしてから(拭き取り・シャワー後)、やさしく保湿を。保湿でバリア機能を整えることが、新たな皮膚トラブルの予防にもつながります。

11. まとめ:毎日のスキンケアで、あせもから赤ちゃん・子どもを守ろう

あせもは「汗・蒸れ・ふやけ」が引き金です。

汗をかくこと自体は悪いことではありません。大切なのは、衣服や室温の工夫で不要な汗をかかせすぎないこと、そしてかいた汗をすぐにやさしくケアし、保湿でバリア機能を守ることです。

「汗をかいたら→やさしく拭く(またはシャワー)→保湿」のサイクルを毎日続けることが、あせも予防の基本です。

ただし、「たかがあせも」と侮ってはいけません。かきこわすととびひなどの新たな皮膚炎につながることがあります。ぶつぶつが出たら自己判断せず、悪化するようであれば早めに皮膚科を受診してください。

監修:馬場 直子先生

馬場直子先生

皮膚科専門医/小児皮膚疾患を専門に診療。乳児湿疹・アトピー・スキンケア指導に多数の実績。

神奈川県立こども医療センター 皮膚科

1983年滋賀医科大学卒業。横浜市立大学皮膚科講師を経て、1994年神奈川県立こども医療センター皮膚科医長、2002年より神奈川県立こども医療センター皮膚科部長(2024年より非常勤)。横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本小児皮膚科学会運営委員・学術委員・学校保健委員、日本臨床皮膚科医会会員。

著者:株式会社ナチュラルサイエンス

生まれたての赤ちゃんから敏感肌の大人まで、家族みんなで使える低刺激スキンケア「ママ&キッズ」を製造・販売。こちらの公式コラムでは、ママやパパ、ベビー&キッズのスキンケア・美容・健康の情報をお届けしています。

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