赤ちゃんのスキンケア基肌育のススメ

「基肌」とは、自らすこやかになろうとする本来の力を備えた肌のこと。
赤ちゃんの肌を、しっかりとうるおいをキープする力をもつ、外的刺激に負けない健康な肌に育てるためには、ベビーローションなどを用いた毎日のスキンケアや生活習慣がとても重要です。一生モノのすこやか肌を育てるために、お手入れ方法や正しい知識を学んで、今日から早速、赤ちゃんのスキンケア「基肌育」を始めましょう!

  • 赤ちゃんの肌の真実
  • 赤ちゃんのスキンケアの基本

なぜ赤ちゃんの肌にスキンケアが必要なの?

赤ちゃんの肌はぷるぷるでキレイだから、
何もしなくても大丈夫と思っているママは多いのではないでしょうか?

確かに生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、うらやましくなるほどスベスベです。しかし、それはママの胎内で守られていたおかげ。実は人間の赤ちゃんは、他の動物に比べて未成熟な状態で生まれてきます。当然、肌もバリア機能が未熟でとてもデリケート。実際、赤ちゃんの肌は大人の半分の厚さしかありませんし、水分量や皮脂量も大人よりずっと少ないのです。

ところが、この世界はほこりや紫外線、乾燥と、肌にとって刺激となるもので満ちあふれています。赤ちゃんの肌は、胎内から出たとたん、一気にそれらの刺激にさらされるのですから、いつ肌トラブルが起きてもおかしくないのです。

そんな赤ちゃんの肌をママの胎内に代わって守り、成長を助けるには、スキンケアのサポートが必要です。生後できるだけ早くからお手入れを始めるのが理想的ですが、遅すぎるということはありません。今からでも早速、スキンケアを始めてください。

あらゆる刺激から守られた胎内は、赤ちゃんの肌にとって最適な環境。

ところが生まれた途端、肌はたくさんの刺激にさらされてしまいます。

愛育クリニック皮膚科部長 山本一哉先生

愛育クリニック皮膚科部長 山本一哉先生

国立小児病院初代皮膚科医長を経て、現在は愛育クリニック皮膚科部長。日本小児皮膚科学会を設立。五感を働かせた診察眼と対話を重視したスタイルに人気が高い。生後すぐからのスキンケアの大切さを説き、「基肌育」を提唱している。

あなたは知っていましたか?赤ちゃんの肌の真実

赤ちゃんの肌は、大人よりずっと薄い!

肌のいちばん表面でバリアの役割を果たしている表皮は、大人でさえラップ1枚分の厚みしかありません。赤ちゃんの表皮は、なんとその約半分。そのため、ちょっとした刺激や気温・湿度の変化を受けやすく、トラブルを起こしがちです。

新生児でも、おでこ以外は皮脂量が少ない!

新生児は、生後2カ月までは皮脂分泌が盛んなことが知られています。そこで、実際に生後すぐの赤ちゃんの肌を測定したところ、皮脂量が多いのはおでこだけで、頬やおなかは乾燥していることがわかりました。 また、1歳までにはさらに全身の皮脂量が減少することも明らかに。

赤ちゃんの肌は、1年中乾燥している!

ぷるぷるでみずみずしく見える赤ちゃんの肌ですが、実際の水分量を見ると、四季を通じて大人より少ないことがわかります。湿度の高い夏でさえ、大人の半分以下の水分量しかありません。

スキンケアすることで全身のうるおいバランスが整う!

初めての沐浴から、「泡で洗って、乳状ローションで保湿」を毎日実践した赤ちゃんの、肌データを測定しました。すると、ベタつきやすいおでこの皮脂量は減少し、カサつきやすい頬や体のうるおいはアップ、全身の肌が理想的なうるおいバランスになることが明らかに。

泡をつけて洗顔した後、乳液で保湿ケアを続けた赤ちゃん。ブツブツもなくきれいな肌です。

泡でやさしく洗った後、保湿ケアした赤ちゃんの体。しっとりモチモチしているのがわかります。

洗顔を濡らしたガーゼで拭くだけで、保湿ケアはなし。おでこを中心に、赤み、ブツブツが。

固形石けんで洗った後、保湿ケアをしなかった赤ちゃんの体。ガサガサしてところどころひび割れてます。