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不安をうまく受け入れよう。妊娠中の「こころ」の過ごし方

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新しい命をおなかに宿した妊婦さん。「幸せいっぱいの妊婦生活と思っていたら、全然気分が上がらない…」と、戸惑っている方も多いのでは?今回は、不安な気持ちを抱える妊婦さんに知っておいてほしい、妊娠中の「こころ」の変化についてご紹介します。

「まわりは祝福ムード、でも気分は上がらない。」そんな自分に戸惑っていませんか?

安定期に入り妊娠を公表すると、一気にまわりは祝福ムードになります。「幸せでしょ〜」「楽しみだね!」と声をかけてくれるのはとてもありがたいですが、当の本人は全然幸せムードになれず…。こうした自身の気分に戸惑い、「赤ちゃんの誕生を喜べないなんて、私は母親にふさわしくないのでは…」とさらに気分が沈む方が多いようです。でも、そんなことはありません。気分が上がらないのは、理由を考えてみると当然のことなのです。

ホルモンの変化に体調不良…急に幸せモードになれない方がいるのも当然です

生理の前に気分が落ち込んだり、イライラが止まらないという女性は多いですよね。これは、ホルモンの変化が大きな原因と言われています。妊娠すると、生理のときとは比べ物にならないほど大きなホルモンの変化が起こります。その変化が「こころ」に影響をきたすのも、当然のことなのです。ホルモンの変化は精神面だけでなく、つわりや妊娠初期症状と呼ばれる症状(微熱や腰痛、頭痛などの体調不良)も引き起こします。体調がすぐれなければ幸せ気分になれないのも当然のことですね。

「不安」を感じるのは、母親としての責任感の表れです

初めての妊娠・出産は、当然ですが未知の世界。おなかにはもうひとつの命があり、その子が順調に育って元気に生まれるかは自分次第…と、大きな責任感に押しつぶされそうな方も多いのでは?また、いざ妊娠してみたらわからないことだらけで、喜びよりも戸惑いや不安が大きいかもしれません。実は、妊娠したときの気持ちを改めて聞くと、幸せよりも不安が大きかったと言う方がとても多いんです!

先輩ママへのアンケート:「妊娠したときはどんな気持ちだった?」

「最初は全然幸せじゃなかった気がします。でも、みんな幸せだね〜ってムードで、喜びいっぱいの旦那にも正直な気持ちを言えずに泣けてきた」

「育児雑誌を買ったけど、準備品リストを見てお金が不安になったり、お産までの流れをみて恐怖を覚えたり…。育児雑誌のお花畑な雰囲気についていけなかった(笑)」

「今だから言えることですが、胎動がわかるまでは次の健診まで赤ちゃんがちゃんと育っているのかいつも不安でした。こんな風にずっと不安なのも赤ちゃんに悪いと思って、おなかにごめんねと声をかけるとまたテンションが下がってきて…今思うとちょっとうつ気味だったのかも。」

自分だけかと思いきや、みんな不安を感じていたと思うと、少しこころが楽になってきませんか?妊娠してもすぐに気分が上がらないのは、決して赤ちゃんの誕生を喜べないからではありません。むしろ、母親としてこれから自分に起こることを真摯に受け止め、自分のところにやってきてくれた小さな命に、きちんと責任を持っている証拠だと言えます。不安を感じてもその気持ちにとらわれすぎず、「私はちゃんと母親としての自覚が生まれてきているんだな」と自分をほめてあげましょう。

「胎動」を感じ始める頃、気分が少し変わる方も多いようです

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では、そんな気分の落ち込みはいつまで続くのでしょうか?これは個人差があり一概には言えませんが、大体妊娠中期(妊娠5〜7ヶ月)に入ると、少しずつ落ち着く方が多いようです。妊娠中期になると多くの方がつわりも落ち着き、おなかも膨らんできて、しばらくすると胎動も感じられるようになります。体調も落ち着き、エコーで確認しなくても赤ちゃんが毎日元気なことがわかるので、前向きになれる方が多いようです。今はなんだか気分が落ち着かない方も、「もうすぐ楽しい妊婦生活になるはず〜」と気長にとらえましょう。

お産は人それぞれ。「体験談」にとらわれすぎないで

妊娠初期の気分もようやく落ち着いたかと思うと、次はお産の不安と恐怖が待っています。出産が近くなってきた妊婦さんの中には、まわりのお産体験談を聞いて恐れおののいている方も多いのでは?

これから出産にのぞむ妊婦さんにとって、お産の流れを頭に入れておくのは非常に重要なことです。しかし、過度に恐怖と不安にとらわれないようにしましょう。お産は陣痛から始まる人もいれば破水からの人もいて、かかる時間も人により違い、出産までの進み方も産む方法すら違います。育児雑誌や先輩ママの体験談が自分にも当てはまる可能性は、少ないと言えるかもしれません。そのため、むやみに陣痛の痛みを想像したり、ほかの人の辛い体験談ばかりを見聞きして不安にとらわれるのは、非常にもったいないことです。悩んでもどうしようもないことを考え続けるよりも、「いいお産」のためにできることを楽しみましょう。

出産前は、「イメトレ」「体調管理」「産後の準備」を

陣痛はいくらイメージをしようとしてもリアルにはできません。それよりも「生まれてくる赤ちゃんはエコーと似ているかな?」「どんな声で泣くかな?」と赤ちゃんに会えたときのいいイメージもっておくのが大切です。そうすることで、陣痛中もその先にある未来(赤ちゃんとのご対面)のために頑張れるはず。どうしようもない不安に駆られていたままよりも、いいお産につながるはずですよ。

そして、余計な不安になるようなことはなるべく考えないようにして、出産のための体力づくりと産後の準備に集中しましょう。出産は体力勝負です。いきみ逃しや深い呼吸の方法、脚の付け根のストレッチ、ウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かしたりお産中に役立つテクニックを身につけておけるといいでしょう。

そしてもうひとつ。お産の不安ばかりが先行していると、つい産後の準備がおろそかになりがちです。でも、頭に入れておきたいのは、お産はゴールではなく育児のスタートであるということ。「入院中は病院に何でもあったから良かったけど、退院したら全然お世話グッズが足りない!」なんて方も少なくないようです。赤ちゃんを連れて帰ったらすぐに一緒の生活ができるように、しっかりとおうちの準備を整えておきましょう。

気分の落ち込みがひどいときには、迷わず相談を

妊娠中の不安はある程度仕方のないことですが、どうしても気分が落ち込んで元気が出ない、悪い方にばかり考えてしまう、涙が止まらないというような時には、産婦人科の先生や助産師さん、地域の保健師さん、あるいはメンタルクリニックなどを受診することも有効です。

妊娠中にうつ症状を引き起こす方は少なくありません。その際は専門的な治療が必要な場合もありますし、あるいは、旦那さんなど身近な人にも言えない気持ちを聞いてもらうことでこころが軽くなるということもあります。大きなライフステージの変化中にこころの揺らぎが起こるのは当然のことです。すべて自分で解決しようとせず、専門家に頼ることも大切だということを覚えておいてください。

おわりに

今回は多くの妊婦さんが感じる「こころ」の変化についてご紹介しました。妊娠と聞くと幸せなイメージばかりが先行しますが、今までにない経験をするのですから、不安を感じて当然です。「不安で気分が上がらないのも普通なんだ」と、自分の気持ちを少しずつでも受け入れられるといいですね。どうしようもない不安に思い悩むよりも、いいお産に向けて自分ができることに目を向けて、そして赤ちゃんが生まれた後の生活を想像ながら、楽しい妊婦生活になりますようにと願っています。