アトピー、かぶれ…赤ちゃんの肌トラブルを防ぐベビースキンケアのすすめ

赤ちゃんのお肌はとてもデリケートなため、肌荒れを起こしがち。肌荒れを放っておくと、アトピーやおしりかぶれなど、さまざまなトラブルの原因になります。赤ちゃんには、毎日のスキンケアが欠かせません。

では、普段のベビースキンケアではどのようなことに注意すれば良いのでしょうか？今回は、赤ちゃんに多い肌トラブルと、それを予防するベビースキンケアのポイントについてお伝えします。

赤ちゃんの肌荒れは、さまざまなトラブルの原因に！

少しずつ成長している段階の赤ちゃんの肌は、水分も油分も少なく、異物の侵入を防ぐ肌のバリア機能が未熟。そのため、少しの刺激や乾燥で肌荒れを起こしやすいのです。

「たかが肌荒れでしょ？」なんて油断は禁物！ 荒れた肌は、肌のすき間が大きくスカスカの状態。そのまま放っておくとそこから肌の刺激となる汗やほこり、あるいはアレルギーの原因物質が入り込み、アトピー性皮膚炎や脂漏性湿疹など様々なトラブルの原因になります。しっかりと「洗って」「保湿する」のベビースキンケアを毎日行って、肌荒れを予防しましょう！

赤ちゃんの3大肌トラブル

肌荒れが一因になって引き起こされる赤ちゃんの肌トラブルの中でも、特に代表的な3つについて、原因と対策をご紹介します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、皮膚にかゆみを伴う湿疹や乾燥が慢性的によくなったり悪くなったりを繰り返す皮膚の病気です。

赤ちゃんに起こるアトピー性皮膚炎の原因は、①遺伝的要因（アトピー素因）、②皮膚のバリア機能の不完全な状態（カサカサ肌荒れ状態）、③アレルゲン（ダニや花粉などアレルギーの原因物質）といった要素がそろったときに発症すると言われています。生まれもった素因を変えることはできませんが、アレルゲンを避けたり、スキンケアで肌のバリア機能を整えることで予防が可能です。

乳児脂漏（しろう）性湿疹

乳児脂漏性湿疹とは、赤ちゃんの頭やおでこに生じる湿疹のことです。アトピー性皮膚炎と違い、かゆみはありません。頭にかさぶたができたり、フケのようなものが生じたりしたら、乳児脂漏性湿疹の可能性が高いと言えます。

原因は余分な皮脂汚れが十分に落とし切れていないこと。赤ちゃんでも、頭は皮脂の分泌がとても盛んです。毎日のシャンプーで頭皮を清潔に保ちましょう。

おむつかぶれ

おむつかぶれとは、うんちやおしっこの刺激、おむつによるムレなどのによって起きる、赤ちゃんのおしりまわりの肌荒れのことです。

赤ちゃんのデリケートな肌。濡れたおむつを長時間変えないでいると、炎症を起こしやすくなります。おむつをこまめに取り替えて清潔を保つとともに、保湿アイテムでうるおいを保つことが大切です。

すこやか肌のために！ベビースキンケアの注意点は？

赤ちゃんのスキンケアの基本は「洗って」「保湿」の2つです。次のポイントに気をつけて、毎日のお世話を見直してみましょう。

キレイにしたらしっかり保湿！

お風呂上がりしか保湿をしていないパパやママが多いのでは？赤ちゃんの肌は、洗ったり拭いたりするたびに、ただでさえ少ないうるおいが奪われてしまいます。キレイにするたびにしっかりと保湿してあげることが大切です。ベビー用の低刺激の乳液をたっぷり塗ってあげましょう。

お風呂でお肌を清潔に

お風呂できちんと体を洗うことも、スキンケアの大切なポイントです。赤ちゃんは汗やうんち、よだれなど、1日過ごすと汗やほこりなどで汚れています。毎日お風呂でキレイにしてあげましょう。

ただし、洗いすぎはうるおいを奪いすぎてしまうので禁物。洗浄料を使うのは1日1回にします。たっぷり汗をかいた時やゆるゆるうんちのときはシャワー浴がおすすめですが、洗浄料は使わないようにしましょう。

お部屋の湿度も調節を

部屋の乾燥も、赤ちゃんの肌荒れの原因になります。赤ちゃんのいる部屋は、湿度を50％ほどに調節してあげることが大切です。特に乾燥しやすい冬場はもちろん、夏もクーラーでお部屋の中は意外と乾燥しています。場合によっては加湿器を使って、肌のうるおいを守ってあげてください。

おわりに

今回は、赤ちゃんのお肌を健康的に保つための、ベビースキンケアについてお伝えしました。 赤ちゃんのスキンケアの基本は「洗って」「保湿」の2つです。毎日お風呂で汚れを落とし、ベビー用の低刺激乳液でたっぷりと保湿してあげましょう。デリケートな赤ちゃんの肌、ママやパパが毎日のケアですこやか保ってあげてくださいね。