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キッズ(子ども)

2019.02.12

子どもの「見通す力」を育てよう!~保育とスキンケアのプロによるスペシャル対談~

子どもの「見通す力」を育てよう!~保育とスキンケアのプロによるスペシャル対談~

キッズお役立ちコラム【子どもの「見通す力」を育てよう!~保育とスキンケアのプロによるスペシャル対談~】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。

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子どもの「見通す力」を育てよう!~保育とスキンケアのプロによるスペシャル対談~

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長年、保育園での「基肌育(赤ちゃんの頃からのスキンケア)」を取り入れている、きららっこ石神井公園保育園(東京都練馬区。以下:きららっこ保育園)。今回はきららっこ保育園の冨樫園長と、ナチュラルサイエンス代表の小松が、「子どもの見通す力」をテーマに対談を行いました。

保育のプロとスキンケアのプロによる対談には、子育てのヒントが盛りだくさん♪ ぜひ参考にしてみてくださいね。

生きるための土台になる「見通す力」

対談1

ナチュラルサイエンス社長 小松令以子(以下:れいこ社長)こちらの保育園では、お散歩から帰ると、みんな自然に手を洗っていますね。

冨樫延子先生(以下:のぶこ園長)当園では0歳後半から手を洗うようにしています。1歳児クラスは、担当がついてひとりずつていねいに教えていますが、2歳児クラスになると、みんな自分でできます。

れいこ社長すごいですね!

のぶこ園長例えば、外から帰ってきたら靴を脱いで決まった場所に入れて、帽子を脱いで帽子入れに入れて、トイレへ行って、手を洗って、着替えをする。そういう一連の流れが自分で見通せているお子さんは、次に何をすべきかがわかるんです。

れいこ社長心の安定にも繋がりますね。

のぶこ園長はい。見通す力は、生きるための土台の一部になります。見通しをもつこと、自分の思いをきちんと伝えること、人の話を聞くこと。これらの力は、小学校入学までにしっかりつけていかなくてはならないものだと思います

れいこ社長お勉強だけではないんですね。

乳幼児期に育てたい「非認知の力」

対談2

のぶこ園長よく非認知の力、認知の力と言われていますが、最近は「乳幼児期で大事なのは非認知の力である」という大学教授も増えてきています。非認知の力とは、想像する力や集中力、構築していく力のこと。そういう目に見えない力を遊びのなかで培っていくんです。

れいこ社長どのような遊びで力がつくのでしょう?

のぶこ園長「乳幼児期はできるだけお父さん、お母さんと一緒に自然の中で遊ぶ機会をつくって、想像を楽しんだり、イメージする力をつけたりしてほしいですね。非認知力がしっかりつくと、算数や漢字などの認知力は比例してついてきますが、非認知力が乏しい子は認知力に限界があると思います。

「自然」の中で遊ぶことの大切さ

対談3

れいこ社長なぜ、自然の中で遊ぶと力がつくのでしょう?

のぶこ園長例えば、光が木の間から射し込んでいて、おもしろいなあって思ったり、どうしてなんだろうって探ってみたり。そういう気持ちがすごく大事なんだと思います。

れいこ社長確かに、子どもの遊びって、大人が与えるものはシンプルでいいと思うんですよね。できあがったもので、ナビゲーションがついているような遊びを与えると、自分で考えなくなってしまいますから。

のぶこ園長遊びってきっと、大人に「こうしなさい」と決められるものではなくて、子どもたちの「こうしたい」という発想の中から生まれてくるもの。どこまでやっていいのか、どこからやってはいけないのか自分たちで考えて、「あ、これはやりすぎちゃった!」と学んでいくものなんです。今は、そういう“大人になった自分を支えてくれるような記憶”を大事にしてもらいたいなと思います。

【今回の対談のポイント】

  • ・「次に何をすべきか」を理解して行動できる“見通す力”は、生きるための土台の一部になる
  • ・「見通す力」は、小学校入学までにつけるべき力
  • ・そのためには、乳幼児期に想像力や集中力を構築する「非認知力」を育てることが大切
  • ・非認知力が乏しい子は認知力(算数や漢字などの力)に限界が出てくる
  • ・お父さん、お母さんと一緒に自然の中で遊ぶ機会をつくることで非認知の力が育つ
  • ・遊びは、子どもの「こうしたい」という発想を育てるためにも、大人が与えるものはシンプルでOK

おわりに

長年子どもと関わってきたプロ、そして先輩ママでもある2人の対談はいかがでしたか? ぜひ、毎日の育児の参考にしてくださいね。

情報いっぱい!過去の対談記事はこちら

▼ どうする? 子どもの「イヤイヤ期」

▼ プロに教わる「子どもとのかかわり方」【前編】

▼ プロに教わる「子どもとのかかわり方」【後編】

きららっこ石神井公園保育園
冨樫延子園長

きららっこ石神井公園保育園(東京都練馬区)で、9年にわたって園と家庭の両方で「基肌育」に基づいたスキンケアを実施。子どもたちから「のぶこさん」と呼ばれ、慕われている。

株式会社ナチュラルサイエンス
代表取締役社長 小松令以子

子どもたちのすこやかな肌のために、22年前から「基肌育」を広める活動を行っている。きららっこ保育園とのスキンケア活動は今年で9年。全国の保育園にスキンケアの大切さを広めている。

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