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健康・ヘルスケア

2023.12.27

【助産師監修】何なら使ってOK?気になる「妊娠中の花粉症対策」

【助産師監修】何なら使ってOK?気になる「妊娠中の花粉症対策」

健康お役立ちコラム【【助産師監修】何なら使ってOK?気になる「妊娠中の花粉症対策」】ナチュラルサイエンスのfor Mama & Kids Smileでは、ベビーやキッズ・マタニティ・美容や健康に関する役立つコラムを皆さまにお届けしています。

花粉症の方にとっては、厄介な季節が近づいてきました。
妊娠中は免疫力も下がって体調も崩しやすくなり、それにより花粉症の症状がひどくなることもあります。また、くしゃみをして腹圧がかかりお腹が張ったり、尿漏れもひどくなることもあります。

でも、妊娠中は、薬を使うのもためらわれますよね。「症状が出ているのに、何もできなくてつらい・・・」と悩まないように、ここで妊婦さんの花粉症対策のポイントをおさえておきましょう!

お話をうかがったのは
代田 佳恵先生(助産師・看護師)

東京都渋谷区を中心に、マタニティ&産後ヨーガ、ベビーマッサージ、母乳相談など、妊娠から卒乳までのケアなどを行っている。

市販薬の自己判断での服用、妊娠前の薬の使いまわしは絶対にやめましょう

妊娠中は、ママが摂取した薬や食べ物が、胎盤を通して赤ちゃんにも届きます。妊娠前は気兼ねなく使えていたものが、妊娠中でもそのまま使えるとは限りません。

毎年使っているからと、市販薬を自己判断で服用するのはやめましょう。また、昨年の処方薬が手元にあると言う場合も同様です。

妊娠中でもすべての薬がNGとなる訳ではありません

とはいえ、症状のひどい方だとくしゃみや鼻水が止まらなかったり、目がかすんだり、頭がボーっとしたりと、生活にかなりの支障をきたす方もいます。妊娠中は、花粉症の症状が悪化する方も少なくないようです。

「妊娠中=薬は絶対ダメ!」というイメージの方も多いですが、すべてがNGという訳ではありません。早めに病院へ行って相談しましょう。内服薬ではなく点眼・点鼻薬を使ったり、漢方を出してくれたり、妊婦さんにも使える薬を出してもらえる場合もあります。

最近はネットでさまざまな情報が手に入りますが、妊娠中の体の状態はかなり個人差が大きいもの。妊娠月齢やもともとの体質などによって、対処の仕方は大きく変わります。

大切なのは、一部の人の情報に流されて薬を自己判断で使ったり使わなかったりせず、専門医の指示を仰ぐこと。産科の先生と耳鼻科の先生の意見も違うこともあります。そんな時は「妊娠と薬情報センター」のサイトから相談することもできます。

▼ 妊娠と薬情報センター(国立成育医療研究センター)
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/

これはOK?妊娠中の花粉症対策アイテム

アロマ:△

鼻のとおりをよくしたり、頭をシャキッとさせるためにアロマを使う方も多いですね。アロマは、妊娠中は芳香浴程度ならOKですが、オイルにアロマを入れたものや、アロマ中心のものを肌につけるのは避けましょう。

アロマの中には、子宮の収縮を促したり、ホルモンバランスや血圧に影響するものもあります。肌に塗るということは、皮膚を通して体に吸収されるということ。アロマオイル単体は敏感になった妊娠中の肌の刺激にもなるので、アロマ中心のスキンケアアイテムは避けた方が良いでしょう。

ハーブティー:△

カフェインを避けたい妊娠中、ハーブティーを重宝している方も多いと思います。しかし、中には妊娠中には飲まない方がいい種類も。ノンカフェインなら安心と思いこまず、「妊娠中はNGとされるハーブティーもある」と頭に入れておきましょう。妊婦さん用のハーブティーも多く見かけるようになったので、そちらを選ぶのがおすすめです。

また、体質が変わりやすい妊婦さんは、今までは大丈夫だった植物でアレルギー反応が出てしまうこともあります。ハーブティーを飲む時は、まずは「妊婦さんNG」の表記がないかを確認し、最初は一度にたくさん飲まないようにしましょう。ハーブの専門店で、相談してから購入するのが安心です。

マスク:○

カゼ予防にもなるので、外出の際はマスクをつけているといいでしょう。花粉が鼻や口から入るのを防げるだけでなく、肌に花粉やほこりが直接付着し、かゆみを引き起こすのも予防してくれます。

乾燥してヒリヒリ・敏感になった肌だと、マスクも刺激になります。低刺激&高保湿のスキンケアを使って、バリア機能がしっかりと働く状態の肌をキープしておくことが大切です。マスクをつける前に、マスクが当たる部分にクリームをつけておくと肌荒れを防ぐことができるのでおすすめです。

おうちでできる「花粉対策5か条」

1.花粉やほこりを徹底的にブロックする

花粉は肌につくとかゆみのもとになります。マスクやメガネはもちろん、髪にもつけないよう帽子をかぶったり、ヘアゴムで髪をまとめてブロックしましょう。肌が乾燥していると、バリア機能が落ち、花粉が肌に入り込んでかゆみや炎症を起こしやすくなります。普段から低刺激・高保湿の保湿アイテムを使ってうるおいを保ち、肌のバリア機能を万全にしておきましょう。

【おすすめアイテム】
ママ&キッズ モイストオリゴミルク

べたつかないのに長時間しっとりが持続する大人気の乳液。 4種のセラミドが肌のバリア機能を高め、しっとりモチモチ肌に。 乾燥しやすい肌もすこやかな美肌へと導きます。

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2.花粉は室内に入れない、持ち込まない

外気は目に見えない花粉でいっぱいです。玄関へ入る前に、服に付着した花粉を手や衣類用のブラシで落としてから家に入リましょう。この時季は、布団や洗濯物を外に干さないことも大切です。乾燥機や掃除機、空気清浄機も活用して花粉の侵入を防ぎましょう。

3.肌についた花粉はできるだけ早く落とす

帰ったらすぐに手洗い、うがいをして花粉を早く落とすことも大切です。クレンジング&洗顔まで行いましょう。目のまわりや鼻まわりにも花粉がついているのでていねいに洗うのがポイントです。

洗顔はもちろん、髪や体にも花粉がついているので、帰宅後はなるべく早めにお風呂に入って全身の花粉を落とすのがおすすめです。熱すぎるお湯は肌のバリア機能を担う皮脂膜まで溶かし出してしまいます。湯温は40℃以下の低めの設定にしましょう。入浴後は、5分以内の全身保湿ケアを忘れずに。

【おすすめアイテム】
ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム

超高保湿なのにベタつかないボディクリームで、ササッと全身ケアが完了!朝晩2回のケアで1日中うるおった肌をキープ。花粉から肌をガードします。

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4.肌荒れは保湿ケアでしっかりバリアして

「肌がデリケートになっているから、お手入れは何もしない」なんて思っていると、さらに肌荒れが進んでしまうことも。肌が粉をふいたりガサガサしているときは、バリア機能が下がっているので、低刺激のクリームやオイルに切り替えてのケアをすることが大切です(トラブルがひどいときは、皮膚科を受診しましょう)。

【おすすめアイテム】
ママ&キッズ バリアオイル 

かゆみを抑えるγ-オリザノール(CAF含有)や皮脂膜を形成するセラミドが、弱ったバリア機能を高め、トラブルをおだやかに癒します。コクがあるのにさらっとした使い心地。皮脂に似た成分だから、肌なじみも抜群です。花粉でヒリヒリした顔はもちろん、全身のケアに使えます。

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5.規則正しい生活習慣をつけましょう

免疫力をあげて、症状を緩和するにはやはり、規則正しい生活が大変重要です。
早寝早起き、栄養のバランスを考えて食事をして、できるだけストレスをためないように生活しましょう。軽い運動も有効です。また、ゆっくりお風呂に入るなど普段の生活にも気を配って過ごせるといいですね。くしゃみなどでお腹が張ったり、尿漏れが気になるときは、骨盤ケアをしっかりしましょう。またお腹の張りが気になるときは、主治医にすぐに相談してください。

おわりに

今回は、助産師さん監修のもと、妊娠中の花粉症対策についてお伝えしました。妊娠中の体の状態は千差万別。ネットなどの情報を鵜呑みにせず、専門家の意見を聞いてご自身に合ったベストな対処法を見つけることが大切です。

妊娠中は今までにない体の変化に戸惑うことばかりだと思います。何がOKで何がNGか迷ってしまうのは当然のこと。困った時は、お医者さんはもちろん、地域の保健師さんや助産師さんに気軽に相談してくださいね。

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